ミュージカル『RAGTIME』公開稽古が2023年8月23日(水)に行われ、石丸幹二さん、井上芳雄さん、安蘭けいさん、遥海さんらが劇中のナンバーを披露しました!!
本作は、ユダヤ人・黒人・白人、それぞれのルーツをもつ家族の固い絆や、差別・偏見に満ちた世界を変えて、より良い未来を作っていこうとする姿を珠玉の音楽に乗せて届けるミュージカルです。1998年トニー賞ミュージカル部門において、13部門ノミネート 最優秀脚本賞・最優秀オリジナル楽曲賞など4部門を受賞しました。日本では、今回が初上演となります。
娘の未来のためにラトビアから移民としてアメリカにやってきたユダヤ人、ターテを石丸さん、新しい音楽“ラグタイム”を奏で、新時代の到来を目指す黒人ピアニスト、コールハウス・ウォーカー・Jr.を井上さん、正義感に溢れ人種の偏見を持たない、裕福な白人家庭の母親、マザーを安蘭さんが演じます。演出は藤田俊太郎さん、振付はエイマン・フォーリーさんが担当します。
稽古に先立ち、演出の藤田さんは「たくさんのマスコミ関係者の方に集まっていただき、大変注目されていると思い、とても幸せです」と挨拶。そして、「カンパニー一同、楽しく、この作品の深いテーマを追い求めて稽古をしておりますので、まずはご覧いただければ」とコメントしました。
この日、公開されたのは劇中の4曲。
まず、劇中の幕開きを飾る10分間の壮大なナンバーの最後の数分となる「Ragtime」が、カンパニーメンバー全員によって公開されました。石丸さんが演じるユダヤ人たち、井上さんが演じる黒人たち、そして安蘭さんが演じる白人たちが、友好的な関係を築くのか、対立するのか、一触即発の気配を作り上げます。重層的なハーモニーが印象的なナンバーでした。
続いて、井上さんと遥海さん、アンサンブルによる「The Getting’ Ready Rag」です。このナンバーは、井上さんが演じるコールハウスが、黙って出て行った愛する恋人・サラへの想いを歌うナンバー。コールハウスは仲間たちに励まされ、愛するサラとよりを戻すために生まれ変わろうとします。そして、“夢の象徴”であるヘンリー・フォードの新車・モデルTを買うことを決意します。イスを使った激しく華やかなダンスが目を引きます。稽古では、シーンの冒頭、井上さんがセリフを言い間違い、照れ笑いを浮かべながらやり直すという場面も。張り詰めていた空気が和み、アンサンブルキャストたちにも笑顔が見られました。
次に披露されたのは、井上さんと遥海さんのお二人による「Wheels Of a Dream」。この楽曲は、二人の間に生まれたリトルコールハウスの輝く未来と幸せを願って二人が誓うビッグナンバーです。二人の思いがこもった美しい歌声が響きました。二人のシーンを見ていた安蘭さんが、その歌声に感動し、涙を流している姿も見られました。
そして、最後に石丸さんと安蘭さんによる「Our Children」が公開されました。このナンバーは、ターテとマザーの運命的な出会いから数年が経ち、再会を果たした時に歌われるナンバー。お互いの子どもたちが彼らの前で遊ぶ姿に、二人がひと時の幸福を感じます。石丸さんと安蘭さんの美しいハーモニーが観ている人の心に刻まれる、珠玉のナンバーでした。
【公演概要】
■タイトル
ミュージカル『ラグタイム』
■日程・会場
東京公演:2023年9月9日(土)〜9月30日(土) 日生劇場
大阪公演:2023年10月5日(木)〜9月8日(日) 梅田芸術劇場 メインホール
愛知公演:2023年10月14日(土)〜10月15日(日) 愛知芸術劇場 大ホール
■脚本 テレンス・マクナリー
■歌詞 リン・アレンズ
■音楽 スティーヴン・フラハティ
■演出 藤田俊太郎
■出演
石丸幹二 井上芳雄 安蘭けい 遥海 川口竜也 東啓介 土井ケイト 綺咲愛里 舘形比呂一 畠中洋 EXILE NESMITH ほか
■公式ホームページ
https://www.tohostage.com/ragtime/
(2023,08,24)
photo&text:Maki Shimada
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