ブロードウェイミュージカル『キャメロット』製作発表記者会見が、2023年8月29日(火)に行われ、坂本昌行さん、ジャニーズWESTの桐山照史さん、唯月ふうかさん、入野自由さん、今井清隆さんが登壇しました。

 

本作は、アーサー王伝説を描いたT.H.ホワイトの「永遠の王」を原作に、『マイ・フェア・レディ』を手掛けたアラン・ジェイ・ラーナーが脚本、フレデリック・ロウが作曲を務めたグランドミュージカル。1960年にブロードウェイで初演され、トニー賞4部門に輝き、その後に映画化もされた作品です。日本初演となる今回は、宮田慶子さんが演出を手掛け、アーサー王役を坂本さんが演じます。

 

王という役どころを演じるのが初めてという坂本さんは、「(ビジュアル撮影で)実際にコスチュームを着ると、座るという動きでさえなかなか動けない状態。王ってコスチュームを着るだけで大変なんだなって思いました」と話し、「王としてどれだけの魅力を出し、立ち振る舞いができるか。人間臭さをどれだけ表現できるか。これからの稽古でキャストの皆さんと一つになって作り上げていきたいと思います」と力を込めました。

 

円卓の騎士ランスロットを演じる桐山さんは「ミュージカルが久しぶりで、すでに苦戦をしてます」と苦笑い。出演が決まった時の心境を聞かれると、「坂本くんが主演と聞いて、すぐにやりたいとその場で言ったのを覚えてます」と明かしました。

桐山さんは以前から坂本さんとの共演を熱望していたそうで、「まだジャニーズWESTになっていない頃に、ラジオで(坂本さんが)『ライバルは誰ですか?』と聞かれた時に、僕の名前を出してくださったんです。名前を覚えてくださっていただけでも嬉しかったのに、ライバルと言ってくださって。いつか共演したいと思っていたので、念願です」と初共演を喜びました。

 

アーサー王の妻グィネヴィア役の唯月さんは「私も王妃という役柄が初めてで、ビジュアル撮影の時に久しぶりにドレスを身にまとうことができて、すごくテンションが上がりました。本番でも色々なお衣装を着ることができると思うと楽しみです」と笑顔。

 

アーサー王の隠し子モルドレッド役の入野さんは「僕も初めての隠し子役です(笑)。僕は後半に登場し、みんなが作り上げたものをぶち壊していく役なので、かき回してキャストの皆さんにもオーディエンスの皆さんにも嫌な気持ちになって帰っていただければと思います(笑)」と冗談で笑わせ、

 

辺境の騎士ペリノア役の今井さんは「楽曲は、ずいぶん昔から古典の名作として知っていたんですが、日本で初めて上演されると聞いて、オリジナルメンバーに選ばれて演じられるのは非常に嬉しく思ってます。若い人に介抱されながら素敵な作品に作り上げていきたいと思います」と思いを語りました。

 

一方、演出の宮田さんは「イングランドであれば、(多くの人が知っている)ご存知アーサー王という方ですが、(本作では)とっても人間臭いです。このアーサー王が愛情と友情の狭間で苦しみ抜きます。素晴らしい理念を持ちながら、泥臭い人間らしいところで悩んでぶつかり合いながら解決をしようと向かっていく姿を描いています。人間はなぜ戦いをするんだ、人と殺しあうんだということを問いかけるシーンも出てきます。まさに今の私たち、世界中の人間にとって、とても心に染み入るメッセージがたくさん織り込まれているミュージカルです」と説明。「セリフも素晴らしいのですが、何と言っても楽曲が美しいです。耳に残り、体に残る素敵なナンバーがいっぱいです。ぜひとも、壮大なドラマと美しい楽曲に彩られたミュージカルを楽しみにしていただきたいと思います」と呼び掛けました。

 

また、坂本さんは台本を読んだ感想を「伝説のお話なので当たり前ですが、ファンタジー要素が強い印象でした。ただ、2回目に読んだら人間臭い、人間ドラマが繰り広げられている作品だと感じました」と話しました。

さらに、ポスタービジュアルで王となった自分の姿を見た感想を聞かれると、「初めて見る自分の姿。撮影時は、『俺はまだ王になれてないな』って思っていました。完全に衣装に着られているなって思っていたんですが、だからこそ、王の威厳をより意識するようになりました。幕が開いた時には威厳のある王になっていると思います」と思いを述べました。

最後に坂本さんは「1960年に初演を迎えた作品ですが、今回、日本初演になります。初演を任されたということは、それなりに自分たちも大きなものを重ねたんだと思います。このアーサー王伝説を大成功させて、我々も大きな伝説を作っていきたいと思います」と意気込み、締めくくりました。

【公演概要】
■タイトル
ミュージカル『キャメロット』
■日程・会場
東京公演:2023年10月7日(土)~10月28日(土) 日生劇場
大阪公演:2023年11月4日(土)~11月20日(月) 大阪松竹座
■脚本・歌詞 アラン・ジェイ・ラーナー
■音楽 フレデリック・ロウ
■演出 宮田慶子
■翻訳・訳詞 高橋亜子
■出演
坂本昌行、桐山照史、唯月ふうか、入野自由、今井清隆 ほか

公式ホームページはこちら

(2023,08,30)

photo&text:Maki Shimada

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