シリーズ累計発行部数110万部を突破した「浜村渚の計算ノート」を原作とした日本発の新感覚の数学ミステリーミュージカル『浜村渚の計算ノート』が8月末より上演がスタートしました。「浜村渚の計算ノート」は2009年7月より講談社 Birth および講談社文庫(共に講談社)から刊行されている青柳碧人さんによる推理小説。作者が中学生からの「数学なんか勉強して、一体なんの意味があるの?」という問いへの答えに困り、自分なりの答えを見つけてみようと書かれた作品で、読者からは「数学が苦手でも楽しめ、好きになる本」と高い評価を受けています。 2021年に初めてミュージカル化され、原作の面白さや数学の奥深さを魅力的な楽曲とともに表現した新しいエンターテインメントは、新しい切り口として評判を呼び、大成功をおさめました。
多くのお客様からの強い要望で新たなキャストを迎え再演を果たすミュージカル『浜村渚の計算ノート』で、主人公の中学2年生の浜村渚と共に事件を追う刑事・瀬島直樹役で舞台へ初挑戦する藤岡真威人さんの取材が行われ、作品への意気込みをお聞きしました。インタビュー後半では、NorieMだけの藤岡さんのファッションインタビューも掲載しています。(※インタビューは6月上旬に実施)
―この作品への出演が決まった時の気持ちを教えてください。
このお話をいただいてすぐに原作の小説を買って読みました。数学というテーマで、女子中学生がいろいろな葛藤もありながらテロリストへ対抗して立ち向かっていくという発想がすごく面白くて、この作品がミュージカルになったときにどういう世界観でこの数学の素晴らしさや面白さを表現していくのだろうと想像が膨らみました。この作品を通して「数学ってすごく面白いんだぞ」ということが伝わる表現ができたらいいなと思い、すごくワクワクしています。
ー今回が舞台初出演になりますが、プレッシャーはありますか?
今までは映像のお仕事がメインでしたので、勉強しなくてはいけない部分はあると思います。生のお芝居というところが映像のお仕事とは違う部分ですので、先輩方に教えてもらいながら、自分でも新境地を開拓する気持ちで全力でぶつかっていきたいと思っています。
ー今回演じる役・瀬島直樹とはどんな人物でしょうか?
アメリカ帰りの若手刑事で自信たっぷりな反面、みんなとの絡みではコミカルで、言動も結構おちゃらけているんです。でもそれは、彼の本心が素直な故だと思います。周りからちょっといじられたりして、可愛いらしいなと思うところもあるので、そこは意識しながら演じていこうと思っています。テンションも高めで、自分でも少しやり過ぎちゃったかなというぐらいで演じた方が瀬島というキャラが立ってくると思っています。そして、主人公の渚ちゃんとの掛け合いもコミカルで、ご覧いただく方に、一番楽しんでいただける部分でもあると思うので、雰囲気、掛け合いの面白さ、テンポ感を一緒に作っていけたらと思っています。
ーご自身と似ているところは?
似ているかどうかというとあまり似ていないのですが、瀬島は少年らしい心を持っている部分があって、僕も周りから素直なんだねと言われることが多いので、その部分は共通点としてあるんじゃないかなと思います。
ーミュージカル初出演というところで楽しみにしていることは?
大きな舞台で、人前で歌うということが初めてです。観客としてミュージカル作品をみて、役者さん達がすごくのびのびと歌っているのを気持ち良さそうだなと思っていたので、次は僕自身が、舞台に立って気持ち良くのびのびと歌えたらいいなと思っています。
ーこの作品の出演を通して楽しみにしていることは?
稽古から本番にかけて築いていく共演者の皆さんとの関係性や、役を通して絆を深めていけるかというところが自分としては楽しみです。皆さんと一緒にお芝居をできること自体がすごく楽しみです。
ー共演者の皆さんの顔ぶれを見て感じたことは?
一緒に対策本部のチームを組む立石(俊樹)さんは、僕の姉が以前出演したミュージカル 『ロミオ&ジュリエット』でティボルトを演じているのを拝見して、それ以来、個人的に応援しているので、今回このお話を頂いた時に同じチームの一員として舞台に立てることがめちゃくちゃ嬉しかったです!!一緒にお芝居をできる日が来るなんて夢にも思ってなかったので、僕個人的に一番嬉しくて驚いたことでした。
ーミュージカルの舞台出演へ向けて準備していることは?
歌もそうですが、ひとつひとつの台詞が聞き取りにくかったり、聞こえなかったりすると全体のストーリーが理解出来なくなってしまうので、今その時に何が起こっていて、誰が何を言っているのかということがお客さまへきちんと伝わることが大事だと思っています。台本を読み込んで、どこが大事なポイントでどこを一番伝えなければいけないところかを理解して、台詞の言い回しやイントネーション、アクセントを意識するということをやっています。重要なところには台本に線を引いて、何回も自分で言って、録音して、聞いてを繰り返し、ここをもう少しきちんと伝わるように言った方がいいなとか、そういう練習をしています。
ー今の段階で感じている映像とミュージカルの違いとは?
本番が始まっていないので一概には言えないのですが、撮り直しができない、やり直しがきかないところが舞台と映像の違いだと思っています。もちろん映像のお仕事でもそれができるからといって、手を抜くことは一切ありませんが、舞台の場合は、どこかでひとつミスが起こっても、そこで止めてやり直しをすることはできないので、その一瞬一瞬にかける思いや熱量は舞台の方が大きいのかなと感じています。そこは自分も覚悟してお稽古や準備、心構えをより一層強く持っていこうと思っています。
ー初舞台、家族の方からのアドバイスは?
姉の天翔愛が舞台を経験しているので、姉から一番アドバイスをもらいました。頼んでもないのに本番に向けてこれをした方がいいよとか、こういう準備をした方がいいとか、こういう心構えで行った方がいいとか、お節介なくらい教えてくれています(苦笑)。
ー今回の作品にちなんで、藤岡さんが愛してやまないものは?
音楽です!!ライブとかフェスが大好きで、聴くのも、自分で音を奏でるのも歌うのも全部大好きなんです!!時間があるときに音楽を聴いたり、ギターを弾いたりすることもそうですし、行き詰まった時のリフレッシュとしても音楽が自分にとっては必要で、愛してやまない存在ですね。
ー瀬島直樹役として楽しんでほしいところは?
コミカルさ。台詞も動きも落ち着きがないコミカルなキャラは皆さんの想像以上になると思うのでそこがポイントですね。ダンスはあまり経験がないんですけど、楽しんでやればきっと皆さまに伝わると思うので、僕自身も楽しんでやろうと思っています。
ー最後に上演を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。
数学がメインのテーマというのが一番面白いところです。どうやって事件を数学で解決していくのか、切り口、手段、展開がめちゃくちゃ面白いと思うので、数学が苦手だよという方もきっと多いだろうし、数学がテーマのミュージカルってどういうことなんだと疑問に思っている方もいらっしゃると思いますが、観終わった後に、数学ってこんなに面白いんだとか、少しでも皆さんが数学を身近に感じてもらえるような作品にできたらいいなというのが、まず僕としての思いです。僕個人としてもやっぱり生のお芝居というのが映像とは違う魅力だと思うので、そこを肌で感じていただき、一緒に楽しんで頂けたら幸いです。
▶︎藤岡真威人さんの最近のファッション事情◀︎
ー今日のお衣装のお気に入りポイントを教えてください。
白いレースっぽい感じの模様がめちゃくちゃ可愛くて、そして今日はたくさんの取材があるので、爽やかな感じでいきたくて白のシャツを選びました。実は中には青いTシャツを着ているんです。白と青の組み合わせがめちゃくちゃ好きで、気分も上がるので、今回このコーディネートを選びました。
ーアクセサリーもアクセントで効いてますね!!
ベルがついているネックレスがすごく可愛いんですよ(笑顔)!!
ー普段はどんなファッションスタイルが好きですか?
余裕のあるオーバーサイズをチョイスすることが多くて、ちょっとゆるっとしたシャツに、ボトムもちょっとゆとりがある感じで、軽い素材が好きですね。
ーつい買ってしまうファッションアイテムは?
暑くなってきたので、 T シャツを5,6枚まとめ買いしちゃいましたね。
ーお洋服は実際に見て買う派?オンライン派?
まとめ買いの時は実際にショップで買いましたが、どちらもですね。オンラインストアで買う時もあれば、実際に見た方が良いものはお店に行って着てみて買います。どちらも好きです。
ーお休みの日の楽しみは?
愛犬が2匹いて、その子たちと触れ合うのが大好きです。散歩に行くとか、撫でるのも、一緒に遊ぶのも好きです。
ーこれから挑戦したいことを教えてください。
役者として挑戦したいことは、アクション系のお仕事です。時代劇の殺陣もやってみたいですし、身体を使った表現の役柄を俳優としてチャレンジしてみたいです。プライベートでは、夏なので海に行ってボートに引っ張られながら、波に乗るウェイクボードをやってみたいですね。
【profile】
藤岡真威人/Maito Fujioka
2003年12月28日生まれ。東京都出身。
2020年SEGAのCMにて、せが四郎役で俳優デビュー。最近の出演作に、ドラマ『クールドジ男子』(’23)、『テッパチ!』(’22)、『恋に無駄口』(’22)、映画『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』(’21)などがある。
また、ファッションブランド「HYSTERIC GLAMOUR」「Coach」「Ground Y 春夏コレ
クション-百花繚乱-」でモデルを務める。
8月から上演のミュージカル『浜村渚の計算ノート』瀬島直樹役で初の舞台出演を控え、11月には、日本テレビ開局70年記念舞台『西遊記』紅孩児役での出演を控えている。1st写真集「EXPRESSIONS」が発売中。
▪️公式ホームページ
https://sanki-worldwide.co.jp/talent/fujioka-maito/
▪️公式Instagram
https://www.instagram.com/maito_fujioka/
▪️公式X(Twitter)
https://twitter.com/MaitoF_official
photo:Tsubasa Tsutsui/styling:Yohei Shibayama/hair&make-up: RYO/interview&text:Akiko Yamashita
costume:ラブレス青山(お問い合わせ tel:03-3401-2301)
【公演概要】
■タイトル
ミュージカル『浜村渚の計算ノート』
■日程・会場
福岡公演:2023年8月26日(土)・27日(日) キャナルシティ劇場
大阪公演:2023年9月1日(金)〜3日(日) 森ノ宮ピロティホール
愛知公演:2023年9月9日(土)・10日(日) ウィンクあいち大ホール
東京公演:2023年9月14日(木)〜18日(月・祝) サンシャイン劇場
■原作 青柳碧人「浜村渚の計算ノート」(講談社文庫刊)
■演出 植木護
■脚本 嘉納みなこ/植木護
■出演
桑原愛佳 / 立石俊樹 藤岡真威人 飯窪春菜 隅田美保 入来茉里
藤岡舞衣 西條妃華 小日向悠・近藤匠真(Wキャスト) 中谷妃那・中山美優(Wキャスト) /
井上小百合 レ・ロマネスクTOBI 朝隈濯朗 ダイアモンド☆ユカイ ほか
■公式ホームページ
https://www.hamamuranagisa-musical.com/
(2023,09,07)
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