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舞台『千と千尋の神隠し』製作発表が2024年2月29日(木)に行われ、千尋役の橋本環奈さん、上白石萌音さん、川栄李奈さん、福地桃子さん、ハク役の醍醐虎汰朗さん、三浦宏規さん、増子敦貴さん（GENIC）、カオナシ役の小㞍健太さん、中川賢さん、山野光さん、リン・千尋の母役の妃海風さん、華優希さん、実咲凛音さん、釜爺役の田口トモロヲさん、宮崎吐夢さん、湯婆婆・銭婆役の夏木マリさん、羽野晶紀さん、春風ひとみさん、翻案・演出のジョン・ケアードさんが登壇しました!!
2022年に宮﨑駿さんの不朽の名作を英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクターであるジョン・ケアードさんが翻案・演出で世界で初めて舞台化し、大好評を博した本作。今回、主人公の千尋役を橋本さんと上白石さんに、川栄さん、福地さんを加え、4人の千尋によって、帝国劇場を皮切りとした日本での全国ツアー、英国ロンドンでの初の海外公演を行います。
会見でジョンさんは、「宮﨑さんは素晴らしいアニメーターで物語の語り部ですが、同時に日本の歴史家でもあると思います。日本の文化を正確に伝えることをしています。ですから、日本の文化をイギリスの観客と分かち合うことをすごく嬉しく思っています」と挨拶。
ロンドン公演については、「一番大切だと思っているのは、ストーリーをどう明確に伝えるかということ。例えば、ディズニーではいい人がいて、悪い人がいて、若い人が成長していく物語が伝統ですが、宮﨑さんの作品はいいひとと悪い人に分かれているわけではない。誰もがいい面を持っていて、誰もが悪い面を持っている。それはヒロインもヒーローもそう。宮﨑さんの世界は複雑でニュアンスに満ちている。それは、人間の世界が複雑でニュアンスに満ちていることの反映だと思っています。観客の民さんにもそれが一番重要だと感じていただきたい」と熱弁しました。
そして、初演から千尋役を演じている橋本さんは「私にとってかけがえのない作品。一言で語りきれないほどの経験をさせていただき、色々な感情が動いて、充実した時間を過ごせたのは幸せなことだと感じています」と思いを語り、「私は今年で25歳になったのですが、千尋は10歳なので、年齢を重ねるごとにどう役が変わっていくだろうと思ったのですが、より10歳の子どもの気持ちが分かったり、寄り添えるようになっているのが自分でも驚いています。とにかくお客さんに早く観ていただきたいし、どれだけ期待をしていただいてもそれを裏切らない作品になっていると思います」と自信をのぞかせました。
同じく初演から千尋を演じる上白石さんは「どの会場でも素朴に、そして素晴らしいストーリーを信じて、それを伝えることに徹して、大切に千尋を演じたいと思います。キャストも2倍に増えて、より豊かに自由になっているのを日々、肌で感じています。私も毎日、新鮮な気持ちで、柔らかく、誠実に千尋として生きたいと思います」と意気込みました。
オーディションを経て、今回から千尋役を演じる川栄さんは「初演で萌音ちゃんの千尋を帝国劇場で見て、本物の千尋がいると鳥肌が立ったのを今でも覚えています。その作品に参加できるとは思ってもいなかったのでここに立てていることを本当に嬉しく思います。稽古を頑張って一生懸命、千尋を務めたいと思います」、
同じく新キャストの福地さんは「まだ千尋としてこの場に参加していることが不思議でたまらない気持ちです。稽古場では、匂いや音、いろいろなところから感動させていただいているので楽しくて仕方ないです。舞台としてこの作品をお届けできることをとても楽しみにしています」とそれぞれコメントを寄せました。
また、ハク役は醍醐さん、三浦さん、増子さんのトリプルキャスト。醍醐さんは「千尋の皆さんの小さくて大きい背中を間近で見られることを誇りに思います。今回も胸を張って務めていきたいと思います」、
三浦さんは「前回の名古屋公演で卒業宣言をしたのですが、色々な奇跡があって再び出演できることになりました。日本のオリジナル作品を海外に持っていくことが夢だったのですが、それをこの素晴らしい作品で実現できたことに喜びを感じています」、
増子さんは「僕は今年、年男で辰年で、さらに宮﨑さんと同じ誕生日。ハク役に選んでいただいたのはそういう運命だったのかなと思います。龍のように天高く舞い上がり、全力で頑張ります」とそれぞれ思いを話しました。
リンと千尋の母役は、妃海さんと華さん、実咲さんのトリプルキャストです。妃海さんは「お稽古を重ねていく中で、この作品への愛やリスペクト、皆さんへの愛やリスペクトが日に日に増していって、お家に帰ると興奮が収まらない状態です。その興奮を情熱に変えて舞台で爆発させたいと思います。それを日本の皆さま、そしてロンドンにも持って行くぞという気持ちで頑張りたいと思います」、
華さんは「素晴らしい作品なので、ここにいない素晴らしいキャストの皆さんも含めて、心を込めて日本と世界の皆さんにお届けしたいと思います」、
実咲さんは「自分にしか出せない味のあるリン、そして千尋のお母さんを演じたいと思います。エネルギッシュに頑張りたいと思います」と述べました。
会見では、それぞれが「●●な役」とキャッチフレーズをつけて自身を紹介してほしいというマスコミからの要望が上がると、リン役の3人は、「私たちは宝塚出身の娘役出身が揃ったので、宝塚は『清く正しく美しく』ということで…」という妃海さんの音頭で「清いリン」（妃海さん）「正しいリン」（華さん）「美しいリン」（実咲さん）と息のあった返答を見せ、会場を盛り上げる場面もありました。
【Photo Gallery】
【公演概要】
■タイトル
舞台『千と千尋の神隠し』
■日程・会場
東京公演：2024年3月11日(月)〜30日(土) 帝国劇場
ロンドン公演：2024年4月30日〜8月24日(土) ロンドン・コロシアム
愛知公演：2024年4月7日(日)〜20日(土) 御園座
福岡公演：2024年4月27日(土)〜5月19日(日) 博多座
大阪公演：2024年5月27日(月)〜6月6日(木) 梅田芸術劇場メインホール
北海道公演：2024年6月15日(土)〜20日(木) 札幌文化芸術劇場 hitaru
■原作 宮﨑駿
■翻案・演出 ジョン・ケアード
■共同翻案 今井麻緒子
■出演
橋本環奈／上白石萌音／川栄李奈／福地桃子
醍醐虎汰朗／三浦宏規／増子敦貴（GENIC） 森山開次／小㞍健太／中川賢／山野光／ 妃海風／華優希／実咲凛音／ 田口トモロヲ／橋本さとし／宮崎吐夢 夏木マリ／朴璐美／羽野晶紀／春風ひとみ 大澄賢也／堀部圭亮 吉村直／伊藤俊彦 おばたのお兄さん／元木聖也 五十嵐結也／奥山ばらば 武者真由／坂口杏奈
■公式ホームページ
https://www.tohostage.com/spirited_away/
(2024,03,01)
photo&text:Maki Shimada
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