WEST.の小瀧望さんが主演するミュージカル『DEATH TAKES A HOLIDAY』のゲネプロ取材会が2024年9月27日(金)に、東急シアターオーブで開催され、小瀧さんのほか、山下リオさん、美園さくらさん、潤色・演出の生田大和さん(宝塚歌劇団)が初日に向けた想いを語りました!!

本作は、1998年にはブラッド・ピット主演で『ミート・ジョー・ブラック(邦題:ジョー・ブラックをよろしく)』としてリメイクされた、死神を主人公とした物語です。オフ・ブロードウェイミュージカル版は、『TAITANIC』で成功を収めたピーター・ストーン(脚本)とモーリー・イェストン(作詞・作曲)のコンビにより生み出され、オフ・ブロードウェイで2011年6月〜9月に初演されました。日本では2023年に宝塚版が上演され、大きな話題を呼んでいます。

主演の死神/サーキ役の小瀧さんは、初日を控えた心境を聞かれ「過去いちでいっぱいいっぱい。それくらい凝縮されています」と苦笑いを浮かべながら話すと、「ファンタジーですが、魅力が詰め込まれているミュージカルです。なので、この作品を最後まで走りきるのは大変だと思いますが、必ず達成感と得るものがあると確信しているので、最後までこのカンパニーで走り抜けたいと改めて強く思いました」と力を込めました。

 

今回、ヒロインのグラツィアは山下さんと美園さんのWキャストです。山下さんは「ミュージカルが10年ぶりなので、私もいっぱいいっぱいで、小瀧さんを支えるような余裕もない状況です。この作品の楽曲はとても難しいですが、だからこそこんなに美しい旋律があり、物語にぴったりだと思います。今後もっと音楽と仲良くなり、この役をこのチームで楽しく駆け抜けられたらいいなと思います」とコメント。10年ぶりのミュージカルではありますが「やっていることは変わらないと思います。自分でミュージカルはこうしなくちゃと思っていて苦戦していましたが、今はそれからも解放されてきて、自分らしくいようと思っています」と話しました。

一方、美園さんは「私にとっても宝塚歌劇団を退団してから3年ぶりの舞台で、お稽古が始まる前から緊張していましたが、その緊張感が未だにあります。どうなっていくのかなと自分自身に対する不安もありますが、小瀧さんがドンと構えて受け止めてくださるので安心感を感じさせていただいております」想いを語りました。

また、安心感があるという小瀧さんの印象について「包み込んでくださる暖かさがありつつ、サーキとしての影があってミステリアスな魅力も感じます」と語り、「それに身を任せながらも、今回、楽曲も難しいので、お客さまにどう受け止めてもらいたいかというところも追求しつつ、1回1回の公演をこなしていけたらと思っております」と想いを寄せました。

2023年に上演された宝塚版との違いを聞かれた生田さんは「本質の部分では大きな違いはないと思っています。この物語が持っているエンターテインメント性、あるいはファンタジー性、そしてラブコメディ的要素、人生の素晴らしさという最終的にたどり着くメッセージというのは変わらないですが、今回のバージョンを作るにあたって、各役柄のキャラクター性というよりは、役者さんたちの持っている人間性を深めて稽古を進めていければいいなと思って取り組んでまいりました」と説明。

また、小瀧の魅力を「『ビューティフルゲーム』というミュージカルを拝見した時から、舞台映えする体格の良さと繊細な演技をされる方だなと。その時から、声の深さ、役作りの深さ、客観性を持っているところは変わらないなと思います。真ん中に立つ人向きの資質を備えている人だと思いました」と語って絶賛しました。

【公演概要】
■タイトル
ミュージカル『DEATH TAKES A HOLIDAY』
■日程・会場
東京公演:2024年9月28日(土)~10月20日(日) 東急シアターオーブ
大阪公演:2024年11月5日(火)~16日(土) 梅田芸術劇場メインホール
■作詞・作曲 モーリー・イェストン
■潤色・演出 生田大和(宝塚歌劇団)
■出演
小瀧望 山下リオ/美園さくら 東啓介 内藤大希 皆本麻帆 斎藤瑠希 宮川浩 月影瞳 田山涼成 木野花 ほか

(2024,09,30)

photo&text:Maki Shimada

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