2023年5月7日に東京・日生劇場でミュージカル『エリザベス・アーデンvs.ヘレナ・ルビンスタイン -WAR PAINT-』が初日を迎え、公演前に公開舞台稽古と明日海りおさん&戸田恵子さんの会見が開催されました。
ミュージカル『エリザベス・アーデンvs.ヘレナ・ルビンスタイン -WAR PAINT-』は、化粧業界に革命を起こした二人の女性創業者、エリザベス・アーデンとヘレナ・ルビンスタインの情熱と波乱の人生を描いた作品です。
会見場に明日海りおさん、戸田恵子さんが登場すると一気に華やかな雰囲気に。
まず、開幕を控える今の気持ちを明日海さんは、「このあと舞台上で通しをするということで段取り作業を確認しているところ。なかなか地に足がつかないなという感じですが、いよいよ初日を迎えられることがとても嬉しいです」と語り、戸田さんは「今日も楽屋でこの衣裳を着てメイクをしてこの時間が来たという感じです。心ここにあらずという感じで、頭の中を割って皆さんにお見せしたいくらいに、あたふたしている感じで今日という日を迎えてしまいました」と話してくれました。
華やかな衣裳も見どころの本作。ご自身の姿を見てどんなふうに思ったかの質問には、明日海さんは「ヘレナ、エリザベスもそうですが、どの役の方の衣裳も本当に豪華でとてもおしゃれで、すごく良いものを着せていただいているなと感じがしています。すごく贅沢をさせていただいていますが、(明日海さん演じるエリザベスは)化粧品を扱う仕事なので、華やかな装いが役を助けてくれると思います」とニッコリ。
戸田さんは「共演者のTwitterを見たら衣裳合わせをした後に“景気がいいぞこれは!!”って書いてありました。どのシーンのどの衣装も本当に素敵で豪華です。お化粧品を扱う作品にふさわしい美しさを皆さんへご提供できると思います!!」とアピール。
また、実在の人物を演じるにあたり役作りについての質問には、明日海さんは「まずはふたりが主演で台詞、歌の分量がとんでもなく多いので、まずはそちらを優先で始めていきましたが、実際にエリザベスさんのお写真を拝見すると尊敬と愛情をもらえるような感じがしました。台本をベースにしながら調べてエリザベスさんを知っていったという感じです」、戸田さんは「若い頃にお友達がヘレナルビンスタインの美容部員にいて、若い頃に少し使っていたことがあります。ブロードウェイミュージカルで美の象徴と言えばヘレナルビンスタインという名前がよく出てきます。とても有名ですし、個人的な印象では大富豪のイメージをずっと持っておりました。とても芯の強い人。当時、女性が創始者になるということは本当に大変な時代。ふたりともとても強い女性だと思います」とそれぞれの役への印象を語ってくれました。
今作が初共演のおふたり。お互いの印象を聞かれると、明日海さんは、「恵子さんは、取材でご一緒させていただくと本当にいつも謙虚でいらっしゃいますし、メールをいただくと“何卒よろしくお願いします”とか“ついていけるように頑張ります”とおっしゃるのですが、カンパニーを引っ張っていってくださるパワーを一番発信してくださる方です。普段は本当にお淑やかで、パワフルで私は一生懸命についていかなくては!!と思います。ひとつひとつの言葉に深みと優しさを感じています。本当に勉強させていただいております」とコメントすると、記者からの最初と印象は変わりましたか?という問いに「テレビで拝見していた戸田さんより、静かでおとなしい方という印象でしたが、舞台に立たれて演技をされるとパワフルでとどまるところなく、どこまでも進化される方です!!」と戸田さんの魅力を力説!!
戸田さんは「ご覧になってわかるようにとてもお綺麗で、第一印象がとても華奢でびっくりしました。今回ミュージカルプロという言葉をよく使っているのですが、稽古が始まったら明日海さんはじめ、他のカンパニーの皆さん全員がミュージカルプロなんですよ。日頃から歌って踊ってということに慣れていらっしゃるので、動きが早くて、マスターしていく過程も早くて、明日海さんは本当にタフです。この華奢な身体からは想像できないくらいで、しれっと毎日こなしていく感じが宝塚で何度もステージをこなされてきて、タフなんだなということを感じています。私は“これは何番に立てばいいんでしょうか?”という有様です(笑)。今でも“どのくらいの位置に立てば良いのでしょう”と聞いて、頼りにしています」と明日海さんの印象を。
戸田さんの明日海さんの印象のお話が始まるとお顔を隠して照れる明日海りおさん!!
続いてお稽古中に苦労したことは?の質問に、明日海さん「日本初演ということでG2さんや音楽監督の方が練りにねって作ってくださっていますが、英語にあわせて曲が作られていますので、そこに日本語をはめていく作業がなかなか大変でした。曲数も多く、一つの曲も長いので、初演ってこんなにたくさんやることがあるんだと感じました。その分制作サイドも演者もやりがいや愛情がとても詰まった作品になっていると思います」、戸田さん「全体に苦労した感じです。分量が台詞も歌も多いので、普通ミュージカルってこんなですかね??という位分量が多くて、歌が難しい。世の中から♯(シャープ)とか♭(フラット)とか無くなればいいなと毎日思っております。とにかく大変ですが初演をやれる喜びを常に噛み締めてやって行きたい」と。
作品にちなんで美のこだわりを質問されると、明日海さんは、「不潔じゃないように、清潔感があるなと思っていただけるように髪の毛がひょっとしていないとか、爪がかさかさしていないとか、ちょっとしたことで清潔にしているなと感じていただけるようにしています。あとは心の持ちようが気持ちいい人。人に対して、物事に対して、朗らかでいれる人が美しいなと思うので、そこを目指しています」と話し、戸田さんは「私は美に関してこだわっているところは何もありません(笑顔)。常にそのままでいることです。だんだん面倒になると言いますか。若い頃は気を使っていた部分もあったと思いますが、今はゼロですね。いい言葉で言えば、あるがままの私でいることです」と明かしてくれました。
会見の最後に明日海さんは、「本当に華やかなミュージカルです。人生の酸い、甘い、辛い、いろいろなものがぎゅっと詰まった素敵なミュージカルになっていると思います。戸田さんがヘレナさんをされているからそこがぐぐぐっと深まって本当に素敵なミュージカルが日本に登場するので、楽しみにしていただけたら嬉しいです」、戸田さんは「女性の方は名前を聞いたらすぐにわかる化粧品会社の二人の創始者の絶頂期から始まるミュージカルです。若い時から成功していく物語ではなく、絶頂期からスタートします。お互いがライバル視して、直接会うことは無く、お互いが切磋琢磨し、途中戦争という大きな出来事を経て、若者の台頭があり、二人が落ちていく物語でもあります。とても切ないけれどそこがそこはかとなく美しいミュージカルとなっています。非常に珍しい形態だと思うので、そこもあわせて皆さんに楽しんでいただければいいかなと思います。最後まで美しいです」と本作の見どころと魅力を語り、会見を締め括りました。
ミュージカル『エリザベス・アーデンvs.ヘレナ・ルビンスタイン -WAR PAINT-』は、日生劇場での上演後、大阪・森ノ宮ピロティホール、名古屋・御園座、京都・京都劇場と全国4カ所にて上演されます。
【公演概要】
■タイトル
『エリザベス・アーデンvs.ヘレナ・ルビンスタイン -WAR PAINT-』
■日程・会場
東京公演:2023年5月7日(日)〜5月17日(水) 日生劇場
大阪公演:2023年5月27日(土)〜5月29日(月) 森ノ宮ピロティホール
名古屋公演:2023年6月2日(金)〜6月4日(日) 御園座
京都公演:2023年6月8日(木)〜6月13日(火) 京都劇場
■脚本 ダグ・ライト
■音楽 スコット・フランケル
■歌詞 マイケル・コリー
■翻訳・訳詞・演出 G2
■出演
明日海りお 戸田恵子
上原理生 吉野圭吾
朝隈濯朗 後藤晋彦 俵和也
井上珠美 河合篤子 罍陽子 小林由佳 原広実 彩花まり 美麗 吉井乃歌
■公式ホームページ https://warpaint.jp/
■製作 TBS/研音
(2023,05,07)
photo&text:Akiko Yamashita
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下記インスタグラムでは、インタビューのオフショットも掲載中!!お見逃しなく!!
https://www.instagram.com/noriem_press/
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