ミュージカル『FACTORY GIRLS~私が描く物語~』公開稽古および囲み取材が2023年5月22日(月)に行われ、柚希礼音さん、ソニンさん、実咲凛音さん、清水くるみさん、平野綾さん、脚本・演出の板垣恭一さんが出席しました!!

 

本作は、19世紀半ばに、アメリカ北部で女性の権利を求めて労働運動を率いた実在の女性サラ・バグリーとハリエット・ファーリーの姿を描いて話題となったオリジナルミュージカルの再演です。2019年には「読売演劇大賞優秀作品賞」を受賞しました。

初演に続き、主人公のサラを演じる柚希さんは、「初演から3年半経って、みんなそれぞれ歩んできた道があるから、思い出して作るというよりも、1から作り直している感じがします。振付も全部変わっているので、新作を作っている気持ちでやっています」と本作への想いを明かしました。

 

また、同じくハリエットを演じるソニンさんも「今回は、振付もセリフも曲も変わっているので、またさらに作り上げているお稽古をしています。これはオリジナルミュージカルだからこそできることだなと思います。みんなの向上心がすごくて、みんなの意見が飛び交っている稽古場なので、毎日、刺激的で、私自身も成長したハリエットをお見せできるように、そしてこの作品を新生ファクトリーガールズとして届けられるように奮闘中です」と力強く話しました。

 

アビゲイルを演じる実咲さんは「前回観ていただいた方も、今回、新しい一面が見られるんじゃないかと感じています。一致団結した力強い女性の力強いパワーがお届けできると思います」とアピールし、

 

ルーシー役の清水さんは「1から話し合って、(作品の)新しい一面が見えてきて、また違った作品になってきているのかなと思うので、新作を作っているという気持ちでお稽古しています」とコメントしました。

 

一方で、今回、初参加となるマーシャ役の平野さんは「最初はものすごいプレッシャーがありました」と苦笑いしながら、「初演の時の素晴らしい土台があったからこその再演なので、初演をリスペクトしつつ、新作を作っているような感覚で一緒になって作っています」と語りました。

稽古中の様子を聞かれると、平野さんは「今日も披露したM3(ミュージックナンバー3)の「機械のように」は、振付もフォーメーションも難しいのですが、最初にインパクトを残さないといけない大事な曲。チームワークが大事な曲でもあるので、“1日1“M3”をやりませんか”という提案をさせていただいて、それを目指してやっています」とストイックな稽古場を想像させるエピソードを披露。

 

ソニンさんは「(女性キャストの多い作品なので)女子校をイメージされるかと思いますが、親戚のお家にみんなが集まっている感じです。許可も取らず他人のお菓子を食べたりとか、ものを使ったり…気心を知りすぎているので、いい意味でボーダーラインがなく、家族みたいです。男性キャストはこの雰囲気をどう思っているんだろうとは思いますが、入りづらいのかな? でも、女性のパワーは強いです」と笑顔で話しました。

 

また、演出の板垣さんは、初演からパワーアップしているところについて「新しい曲が1曲増えました。セリフのマイナーチェンジもあります。それから、振付をよりハードにしたかったので、全部作り替えていただいて、一人の振付師に作ってもらうというやり方をしています。なので、新しいものになっていると思います」と説明し、「(男である)僕が脚本を書いているので、女性問題というより人権問題を描いていると思います。ただ、そんなに大それたことではなく、今の日本であれ?と思っていることが、演劇として舞台になったらいいんじゃないかと思って書きました。ぜひ観てください。面白いと思います」とアピールしました。

 

そして、ソニンさんは「また別の角度で観てもらえる仕上がりになると思います。初演をご覧いただいた方も、初めて観る方も観て損はないと胸を張って言えるくらい深くて、皆さまの明日への活力になる、必ず光を掴んで帰っていただける作品です」と自信を覗かせ、柚希さんは「女が男を責めたい作品ではなく、人間としての権利についていっている作品なのかなと思います。一人ひとりが自分に期待して、まだまだ変わっていけるとワクワクして生きていける作品になっているんじゃないかなと思いますので、ぜひ皆さまに観ていただきたいです」と熱く語り、取材会を締めくくりました。

 

なお、この日は、第1幕の「機械のように」、「ローウェル・オウファリング」、第2幕の「剣と盾」、「ストライキ」の4シーンが公開されました。「機械のように」は、物語冒頭、初めて工場を訪れたサラが、機械のように働く女性工員たちに衝撃を受けるシーンです。女性たちの迫力ある歌とダンスが圧巻のシーンです。

また、キャストたちが総出演する「ストライキ」も迫力満点。サラを中心としたガールズが工場をストライキし、工場のオーナー・アボットや州議会議員のスクーラーと対立する場面を描いているこのシーンでは、ハリエットの心の変化が感じられる見どころ満載のシーンになっています。

【公演概要】
■タイトル
ミュージカル『FACTORY GIRLS~私が描く物語~』
■日程・会場
東京公演:2023年6月5日(月)〜6月13日(火) 東京国際フォーラム ホールC
福岡公演:2023年6月24日(土)・6月25日(日) キャナルシティ劇場
大阪公演:2023年6月29日(木)〜7月2日(日) COOL JAPAN PARK OSAKA
■作詞・作曲 クレイトン・アイロンズ&ショーン・マホニー
■脚本・演出 板垣恭一
■出演
柚希礼音 ソニン 実咲凛音 清水くるみ 平野綾 水田航生 寺西拓人 松原凛子 谷口ゆうな 能條愛未 原田優一 戸井勝海 春風ひとみ ほか

■公式ホームページ

https://musical-fg.com/

(2023,05,23)

photo&text:Maki Shimada

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