ミュージカル『ミア・ファミリア』囲み取材・ゲネプロが2023年11月24日(金)に開催され、植原卓也さん、平間壮一さん、水田航生さんが登壇しました!!
本作は、2013年に韓国で初演され、韓国の小劇場街として知られる、大学路で繰り返し上演されてきた傑作ミュージカル。小粋なストーリーと中毒性の高い音楽が話題となりました。日本では、今回が初上演となります。
出演するのは、ミュージカルを中心に活躍し、ユニット「3LDK」としても活動する植原さん、平間さん、水田さんの三人。舞台では初共演となる三人が、濃密な芝居を繰り広げます。
囲み取材で植原さんは「ノンストップミュージカルコメディなので、面白いと思っていただけそうなシーンがたくさんありますが、感情を吐露するしっとりとした場面もありますので、そうした場面ではリアリティを追求しています。コメディ要素のところはエンターテインメントを意識して作り、バランスも細かく計算しながら稽古に挑んできました。届けられるのが楽しみです」と初日を前に稽古を振り返りました。
一方、平間さんは「正直なところ緊張しています」と本音をポロリ。続けて、三人での初共演への思いを「(水田さんとは)幼なじみという設定の役だったので自然と深まっていくところがあり、それを作品にのせていけるのが良かったなと思います。お客さまが来ていただいて完成する作品だなと思っていますので、あとは楽しむだけだなと、今、最終調整にかかっているところです」と語りました。
本作は、「現実」と二つの劇中劇『ブルックリン・ブリッジの伝説』、『ミア・ファミリア』が交錯する構造となっています。それぞれのシーンで、植原さんは8役、平間さんは4役、水田さんは5役を演じ分けるのも見どころの一つ。水田さんは「和気あいあいと楽しみながら役作りしました。スタッフさんたちにもいい雰囲気を作っていただいて、笑い声で盛り上げてくださったので(役作りの)苦労を感じることはあまりなかったです。劇中劇があるので、ややこしい構造になっているという懸念はありますが、あまり深く考えずに、単純に笑っていただき、『そのキャラクターがそんなことをやるんだ』とギャップを楽しんでもらえる作品になっているんじゃないかなと思います」と明かしました。
10代の頃から知っている間柄だという三人。それだけに、お互いに安心感を持ってこの作品に臨めたと言います。植原さんは「僕がいうのもなんですが、とんでもない役者さんになられている。(稽古で役を)そういうふうに作り上げていくんだと、自分と違いますし、一つひとつに感動しました」と話しました。
それを聞いた平間さんは「甘えまくりました。時間をかけてでも、たっくん(植原さん)たちを待たせてもいいから自分の納得いくように」役作りができたと笑顔。すると、植原さんは「本当にすっごい待った(笑)。予定した時間よりも2時間、待ったりした。本当ですから」と暴露して驚かせました。
また、水田さんも「負の感情が生まれなかった稽古場でした。作品のことを常に考えている中でのディスカッションでした。気になることを、気になったタイミングで言っても聞き入れてくれて、それを許してくれる二人とスタッフさんだったので、僕も甘えながら稽古場にいさせていただきました」と語り、仲の良さを感じさせました。
物語の舞台は、1930年のニューヨーク。翌日に閉店を控えた、イタリア労働者たちが集う「アポロニア イン&バー」で、舞台が人生の全てだったリチャード(平間さん)と金持ちの娘との結婚に気を取られているオスカー(水田さん)が最後の公演の準備をしています。そんな中、マフィアの手下、スティーヴィー(植原さん)が突然押しかけて来て、ボスの自伝「ミア・ファミリア」を今夜上演しろと迫ります。
「現実」と劇中劇がコロコロと入れ替わり、三人の役柄もどんどんと変わっていきますが、いずれも難しいストーリーではないため、ただただ楽しんで世界に浸れます。ゲネプロでも大きな笑い声が上がる場面も多数あり、大いに盛り上がりました。
【公演概要】
■タイトル
ミュージカル『ミア・ファミリア』
■日程・会場
東京公演:2023年11月24日(金)〜12月3日(日) 東京芸術劇場シアターウエスト
大阪公演:2023年12月23日(土)〜12月24日(日) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
■脚本・作詞 イ・ヒジュン
■作曲 パク・ヒョンスク
■訳詞 森雪之丞
■日本版脚本・演出 安倍康律
■出演
植原卓也 平間壮一 水田航生
■公式ホームページ
(2023,11,27)
photo&text:Maki Shimada
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