竹内朱莉さんの書道展『煌々舞踊 東京 ~Final~』が1月12日からAQspace 表参道で開催されます。2023年4月に初の個展「煌々舞踊 」を東京・明治神宮外苑 聖徳記念絵画館グランドフロアで開催後、大阪、福岡と続き今回ファイナルを迎えます。竹内朱莉さんに作品の制作過程や個展への想い、書を書くときに大切にしてることをうかがいました!!

 

ーいよいよ1月12日から今回の個展ファイナル、「煌々舞踊 東京 ~Final~」が開催されます。ファイナルが決まった時の気持ちを教えてください。
開催することがずっと夢だった個展を2023年4月にできたことがまず嬉しかったです。開催当時、私はまだアンジュルムというグループで活動中で、現役として活動しているときに初めての個展をできたというのも嬉しかったのですが、最初の個展の準備はすごく大変でした。書くこと自体もそうですが、何が正解なのかも分からず、これでOKというものを自分で判断することも難しかったですし、本当にこれを出していいのかな?と迷うこともありました。4月からスタートしてその後に大阪、福岡でも開催することが出来、1年も経っていない1月にもう1回東京に戻ってくるというのは、本当に嬉しいことですし、筆の乗りも自分でわかるくらいに全然違うなと感じています。すごく自由に筆が進むようになったので作品の雰囲気も違うものを作ることができ、自分でも成長を感じることが出来ました。

 

ー今回の個展では竹内さんの作品を購入できるということも魅力のひとつですね。
東京に続き大阪、福岡でも販売し、本当にありがたいことにたくさんの方が購入してくださいました。開催前には、「そのときのベストを尽くして書いているので、余ったらそれを持って次に行こう」と思っていたのですが、次の会場へ持ち込むものが少なくて、毎回個展の開催に向けて新しく書いていて、今も(インタビューの12月上旬も)絶賛書いている最中です。もう少しで完成できるかなという感じです。

 

ーアンジュルムで活動していたときの作品のお客様への届け方と、ご自身の書を通しての個展という形で想いをお客様に届けるということでの大きな違いはどんなことですか?
変わったのはいろんな意味で自由になったことですね。当たり前だと思っていたことがそうでなかったり、自分に使える時間はもちろんですが、考える時間や内容も含めて自由になったなっていう感覚がありますね。今まで作品を書く時にそんなに迷ったことはないのですが、さらに迷いがなくなり、自分の中の当たり前がひとつもなくなったという感じはありますね。

 

ー最初の個展から1月の個展では更に深化したものになっていると実感されているんですね。
そうですね。本当にまったく違うものになってると思います。今思うと4月の個展は初々しくて恥ずかしいくらいに自分の書く字が変わってきたなと思います。

 

ー竹内さんの書の原点は?
最初に書を始めたのは、当時は自分で書道を始めたいと思っていたわけではなく、気づいたら書道教室に入れられて、やってたっていう感じでした。でも、通っていた書道塾がすごく楽しかったので、ずっと続けられたと思います。教えてくれる先生もクリスマスパーティーやろう!!とか、なにかあるときはすぐケーキとか焼いてくれたりお菓子作ってくれたりと遊びに行く感じの気持ちも半分ぐらいあったので、楽しく続けられました。

 

ー竹内さんが書を書くときに大切にしてることはどんなことですか?
何も考えないことですね。書きたい言葉やいい言葉だなと思うもの、素敵だなと思うことは、たくさん考え調べて、いざ自分が書きたいなと思った時は、その時に感じた思いは頭に入れつつも、ガチガチにこうやって書きたいということは決めずに、何も考えずに書いています。ファンの方も「普段何を考えながら書いてるんですか?」と質問してくださるのですが、何も考えてませんね。考えたら、次どうしようとかどうやるんだっけ?と止まってしまうので、何も考えずにもういったまま、それがうまくいけば良し!!という時もありますし、違ったらこれは違ったんだなって思って、また違う感じで書くという感じで進めています。

 

ー例えばこの言葉がいいなと思ったときは、一度下書きみたいに書いてみたりするのでしょうか?
書かないです!!この言葉がいいなと思ったらそのまま書きます。これだと思ったらもうすぐ書く!!ですね。

 

ー本当にその時の感覚を大事にされているのですね!!
そうですね。なので1枚で完成するときもありますし、何枚も書かないと納得できないものもあります。ルーティンがあるというわけでもないので、どうしたらうまくいくっていうのもわからないので、毎回毎回やってみて、うまくいけばラッキーという感じです。

 

ー固く考えずに、その時の気分と心の赴くままに自由な発想で書いていくということですね。
実は大阪の個展の作品は、アニメの『ONE PIECE』を流しながら書きました。そうするとすごくそれっぽい字を書きたくなってきたり、今回は映画の「ジュラシック・パーク」を流しながら書いてました。無音が苦手なので、音楽や映画とか、観ながらという感じではないけれど、情報だけは流れてるみたいな状況を作って書いてます。 気分によっては、結構爆音で書く時もあるので、めちゃめちゃノリノリの曲を流しながらやってる時とかは、「え??そこで書いてたの??」って驚かれる時もあります(笑)。

 

ー今回のインタビューもビジュアル撮影での衣裳で撮影させていただきました。個展のビジュアルは、アンジュルムでも一緒に活動し、今は「PoFF」というご自身のブランドも手掛けている勝田里奈さんが担当されているんですね?
もう10年以上一緒にいるので、私の好きなものや似合うものを理解してくれているので、特に何も言わずにお任せして信頼しています。

 

ー今日の衣装も素敵でしたね!!
ありがとうございます(笑顔)。私も毎回当日見るのが楽しみですね。

 

ー2023年竹内さんにとってどんな一年でしたか?
とにかく変化の1年だったなって思います。15年間続けてきたアイドル活動を卒業しました。10歳の時から活動を始めて、物心ついた時にはもう歌ったり踊ったりしてたので、それ以外の生活をするということが初めてで、なんか第2の人生が始まったっていう感じがします。書道も本格的にスタートし、個展の開催もあり変化だったり、進化だったり、本当に変わりまくった1年だったなって思います。私って2023年ってまだ現役だったんだ。卒業公演も??って振り返ると驚くぐらいです。

 

ー2024年はどんな一年にしたいですか?
書道に関しては、本当に右も左もわからない状態の新しいスタートだったので、本当に周りの方に支えてもらいながら、引っ張ってもらいながらやってきましたが、なんとなくこうやったらこうなるとか、いろいろなことが少しずつわかってきたので、2024年は、新しいことにも自分からチャレンジしていきたいですし、書道を通してできることを増やしていけたらいいなと思います。

 

ー書家としてご自身に期待することは?
私と同世代で書道をやってる人が少ないと思うので、若いからこそできる広められるということを武器にして、自分自身に頑張ってもらいたいなって思います。

 

ー最後に個展を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。
2023年4月から東京でスタートした個展も、大阪、福岡、そして最後に再び東京で開催します。どの会場でも驚くくらいに自分の字がすごく良くなったなと感じています。本当に全然違うものになっていますので、最初に東京の個展をご覧いただいた方にはぜひもう一度ご覧いただき「人って1年でこんなに字も変わるんだ。自分もちょっとやってみたいな」という気持ちになっていただけたら嬉しいです。何度も見に来てくださってる方には、さらに違ったものを楽しんでいただきたいです。会場で私の書の変化を皆さんの目でもう一度確かめて欲しいなと思います。


【profile】
竹内朱莉/Akari Takeuchi
1997年11月23日生まれ。埼玉県出身。
2011年8月14日、アンジュルムの前身であるスマイレージのサブメンバーに選出、10月16日正式メンバーに昇格。2019年6月19日、アンジュルムのリーダーに就任。2023年6月21日をもってアンジュルムおよびハロー!プロジェクトを卒業。
趣味として始めた書道では2023年4月に個展の開催なども行い、2023年に教授の免許を取得。書家としても精力的な活動を続けている。
▪️公式ホームページ
http://www.jp-r.co.jp/akari_takeuchi/
▪️公式Instagram
https://www.instagram.com/akari_takeuchi.official/
▪️公式x
https://twitter.com/_akari_takeuchi

photo:Hirofumi Miyata/styling:Rina Katsuta/interview&text:Akiko Yamashita


【展覧会概要】
■タイトル
書道展『煌々舞踊 東京 ~Final~』
■日程・会場
2024年1月12日(金)~1月21日(日) AQspace 表参道 (東京)
(東京都港区北青山3-6-19バイナリー北青山2F)
■入場料・チケット
<プレイガイド前売り>
・一般:1,800円(税込)
受付:ローソンチケット (Lコード:75378)
<当日券>
・一般:2,000円(税込)
・小中学生:1,000円(税込)
※会場販売のみ
■お問い合わせ
オデッセー 03‐4426‐6303(月・水・金 13:00‐17:00)※祝日除く
■公式ホームページ
http://www.jp-r.co.jp/akari_takeuchi/event/detail/da3547c34a7b47dc70cf3d4265943e25b6ce7e9e

(2024,01,11)

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https://www.instagram.com/noriem_press/