明治座「中村雅俊芸能生活50周年記念公演」製作発表が2024年5月9日(木)に行われ、中村雅俊さん、コロッケさん、久本雅美さん、林翔太さん、土生瑞穂さん、小川菜摘さん、松田悟志さん、玉野和紀さん、田中美佐子さんが登壇しました!!

今回の公演は、昭和歌謡音楽劇とコンサートによる二部構成の舞台。第1部は、本公演のために書き下ろされる新作音楽劇となっており、登場人物の心情を昭和歌謡で表現しながら、どこか懐かしく温かみのある物語を展開します。上演台本・演出・振付を担当するのは玉野さん。古き良き昭和のメロディに乗せながら軽快なタッチでは描くハートフルコメディは必見です。
そして、第2部は中村さんの歌声をたっぷりと堪能できるコンサート。明治座でしか観ることができない豪華なステージが繰り広げられます。

 

会見で中村さんは、「1974年に『われら青春!』というテレビドラマでデビューさせていただき、そこからいろいろな出会いがあって、振り返るといい思い出ばっかり残っています。そうした出会いに感謝しています。そんな中、今回、このような依頼がありまして、それも50周年の節目。こんな豪華な皆さんと一緒に仕事ができる喜びを噛み締めながら、千穐楽に『よかったね』と言えるよう素晴らしい舞台を作り上げたいと思っています」と公演への思いを語りました。

そして、芸能生活50年という節目の年を迎えた中村さん。改めて、「30年などの周年は通過点という思いがありましたが、50年というと半世紀じゃないですか。初めて俺ってよくやってきたなと思いました。それと同時に、この先って意外と短いなと。限られた時間だからこそ、どうやっていきていくんだという自問自答がありました」と心情を吐露しました。

 

今回、上演台本・演出・振付を担当する玉野さんは「僕は中村雅俊さんが主演したドラマ『俺たちの旅』を観たことがきっかけでこの世界に入りました。なので、今回、お話をいただいたときは驚きと喜びでいっぱいになりました。しかも、50周年ということなので気合いが入りまくりです。そして、このメンバーで面白くないわけがないです。ハートフルコメディとして上演しますのでどうぞ劇場にお越しください」とアピールしました。

 

一方、コロッケさんは「ご本人には言わせていただきましたが、自分は(中村さんが)すごく好きで。中学校の時に新聞配達をしていましたが、『俺たちの旅』で中村さんが着ていらしたジャケットを最初に憧れて買ったんです。ゲタも履いて、ベルボトムのラッパズボンも履いていました」と自身の思い出とともに中村さんへの思いを告白し、「物語の邪魔にならないようにモノマネもやろうと思っています」と話しました。

 

また、久本さんも「私も中村雅俊さんの大ファンです。中学高校の時に『俺たちの旅』を観て、ドラマの最後に出てくる言葉をノートに書き留めていたくらいです。今回、出演できることを本当にありがたく光栄に思っています。心を込めながら看板娘役としてこの舞台に花を添えられるように頑張ります」と意気込みました。

 

林さんは「特別な公演に呼んでいただいて心から感謝しています。初顔合わせの時には、皆さんがずらっと並んでいるのを見て、『テレビの中の人たちだ』と夢見心地のふわふわした思いでした。まるでバラエティ番組を見ているかのようなトークが繰り広げられていましたので、今回の作品、稽古期間の中で、お芝居の勉強をさせていただきながらバラエティの勉強もさせていただこうと思います」と笑顔を見せ、

土生さんは「私の家族も中村さんの大ファンの、あの中村さんの50周年記念という素敵な公演に私も参加していいのだろうかとい気持ちと、豪華な皆さんとご一緒させていただけるということで緊張でいっぱいで、眠れぬ夜を過ごしていました。皆さんの背中を見ていいところをしっかり盗んで、可愛らしい役柄の魅力をたくさんお届けできるように千穐楽まで頑張りたいと思います」とコメントを寄せた。

 

そして、小川さんは「最初にお話を聞いた時は『ドッキリ?』と思ったくらいびっくりしましたが、50周年という節目の雅俊さんの公演に出演できるというのは、演劇を続けて来てよかったなと思います。カンパニーの皆さんと一丸となって、楽しく、最後まで誰一人欠けることなく、駆け抜けていきたいと思っています」、

松田さんは「(中村さんと)同じ事務所、同じマネージャーということで直接の先輩で、尊敬をしております。50周年の舞台があるということを聞き、何としてもねじ込んでくれと担当マネージャーに切望をしまして、晴れてこの場に立たせていただいています。やる気が空回りしないように気をつけて、カンパニーを皆さんとともに盛り上げて、最高の舞台にさせていただきたいと思っています」、

田中さんは「私が夫婦役で共演したのは30、40年前。すごい昔です。あの時のイメージとはまた違って、ダジャレを言っている雅俊さんがいて。私もそういう年齢になっちゃったんだなって今更、実感しています。ドラマでご一緒させていただいた時、(中村さんの)モノマネが得意だったので、今回もどこかでやれたら」とそれぞれ楽しそうに挨拶しました。

 

今回の公演では「台本がどうなっていくんだろうというくらい、色々な方向にお芝居が変わっていくので、初めてに近い感じで、いい危機感を持って稽古しています」と話す中村さん。コロッケさんは「お茶目な中村雅俊さんが観られます」と中村さんの見どころにも言及しました。そして、久本さんは「私自身も舞台稽古中にアドリブを入れて膨らませていこうと虎視眈々と狙っていますので、台本プラスアルファの思いが乗っていくと思います」と明かしました。

最後に中村さんは改めて「この作品は文字通り歌って踊って笑って泣いて、欲張りな作品だと思っています。共演者の顔ぶれを見ると喜劇だと思っていらっしゃると思いますが、そうでもなくて。ゆで卵のように、外側の白身は喜劇ですが、中に入っていくと黄身があって、それが形を変えた悲劇になっている。13年前、東日本大震災がありました。その時の震災と戦った人たちの人間模様が描かれている作品です。絶対に楽しめる作品ですので、劇場にお運びください」と呼びかけて会見を締めくくりました。

【公演概要】
■タイトル
明治座「中村雅俊芸能生活50周年記念公演」
■日程・会場
2024年6月2日(日)〜6月18日(火) 明治座
■上演台本・演出・振付 玉野和紀
■脚本 堤泰之
■出演
中村雅俊 コロッケ 久本雅美 林翔太 土生瑞穂 小川菜摘 松田悟志 玉野和紀 田中美佐子(特別出演) ほか

>>>公演情報公式ホームページはこちら

(20204,05,11)

photo&text:Maki Shimada

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