鉄道を擬人化した大人気コミックを原作としたミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』は、2015年から上演され、今回で9年目を迎えます。
本公演第6弾となるミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』6~ハッピーレール大作戦~では、東海道兄弟2人を中心に、シリーズ初参加の路線(キャスト)も登場します!!
今回、NorieMでは、2015年の初演から東武東上線を演じる高崎翔太さん、そして今回初参加となる武蔵野線を演じる佐藤祐吾さんへインタビュー!!稽古開始前の時期に、本作の魅力、作品への意気込み、そしてファッションについても語っていただきました!!

 

ー鉄ミュの初演から出演されている高崎さんはこの作品にとっては、レジェンド的な存在だと思うのですが、今回が本公演6作目、スピンオフ・LIVEを入れると10作目の上演となります。高崎さんから見た作品の魅力、愛されている理由はどんなところでしょうか?
高崎さん「それがいまいち分からなくて(笑)。初演から演出の川尻さんは、オムニバスのコントだけれど、みんなで繋いでいくイメージを大切に、そのシーンの最後の台詞を持ってる人と、次の最初の台詞を持ってる人のテンション感を繋いでいくイメージを大事にして作っていこうとおっしゃっています。それが、切れることなくシーンが繋がり、お客さまにとってストレス無く、気がついたら終わっているという印象に繋がっていると思うんです。作品自体は、路線の擬人化なので、鉄道のあるあるは出てきますが、事前に勉強しなくても、電車に詳しく無くてもすごく楽しめる作品だと思いますし、どこから入ってもストレスがない作品なので、今回初めて観にきてくれる方でもすっと作品の世界に入って楽しめます。そこも作品としては続いていて、愛されている理由のひとつではないかと思いますね」

 

ー佐藤さんは今回鉄ミュへは初出演となります。決まった時はどんなお気持ちでしたか?
佐藤さん「鉄ミュ2(~信越地方よりアイをこめて~_2016年上演)を劇場で拝見したときに、オムニバスのコントがテンポ良く続いていく中で、いい意味でストーリーがなくて、パッと見て楽しめるので、原作が尽きない限り、ずっと続けていける作品だなと感じました。まさか自分が出演するとは当時は思っていませんでしたが、台本を読むと(観に行った)当時の劇場の雰囲気が蘇ってきました。今回出演することへの不安はなくて、ファンの方も作品を知っていて楽しみにしてくださっているので、そこは少し緊張しています」

 

ー高崎さんは今作出演のお話を聞いた時はどんな感じでしたか?
高崎さん「やるんだろうなと思ってました(笑)。先輩たちが皆さん大好きな作品で、「鉄ミュ」っていいよねと稽古が終わって本番中も話していたりするくらいです。気心知れた仲間と気心知れたキャラクターを演じ、お客さまもすごく楽しみに待っていてくれて、喜んでくれるので、ずっとこの作品をやっていたい。自分にとってミュージカルで唯一緊張しない作品です」

 

ー作品上演中のSNSなどを拝見すると仲の良さ、チームワークの良さが伝わってきますね!!高崎さんが演じてきた東武東上線とはどんなキャラクターですか?
高崎さん「秩父鉄道というキャラクターがすごく大好きで、接続が切れてしまったけどもう1度いつか繋がりたいと願うというキャラクター設定1本でずっとやってきました笑。ですが、今回(路線的に)近い武蔵野線が仲間として登場することで東武東上線の日常を描いていくようになります。今回は西武線も秩父鉄道も登場しないので、新しい関係性を楽しんでもらえると思います」

 

ー佐藤さん演じる武蔵野線は今回初登場ですが、現段階で感じているキャラクターの印象を教えてください。
佐藤さん「台本を見た感じだと、初登場だからと言って特別扱いされることもなく、まるで初演から出ていたキャラクターのような感じで描かれています。当たり前のように台本にいるのでそこが面白いなと思いました」

高崎さん「キャラクター紹介とかないもんね(笑)」

佐藤さん「そうなんですよ(笑)。他にも新しいキャラクターがいるんですが、しれっとストーリーの中に入ってきて、特別感を出さずに、馴染めるようになっています。お客さんが漫画を読んでいるときと同じ気持ちで、劇場でもキャラクターを伝えられたらと思っています」

高崎さん「新幹線が偉くて、なんとなく在来線の方が立場が下な感じがあるのよ」

佐藤さん「そういう空気があるんですか?」

高崎さん「そう。新幹線ってちょっと特別感みたいなのがあるんだよね」

 

ー新しい武蔵野線というキャラクターを作っていく佐藤さんが今回作品への出演で楽しみにしていることはありますか?
佐藤さん「大先輩とご一緒できるということが楽しみだなと出演が決まった時点で思いました。キャストを見たら同世代の仲間たちも一緒で、どんな風にキャラクターを作って、どんな風に稽古が進んでいくのかすごく楽しみですね。舞台上だと、自由に演じている先輩方というイメージを持っていますが、稽古だとどんな感じなのか」

高崎さん「稽古はマジで楽しいよ。先輩たちが本当に面白い。KIMERUさんの言うことを聞いておけば間違いがない!!笑」

 

ー今作の見どころはどんなところでしょうか?
高崎さん「東海道本線が150周年を迎え、他の路線も自分たちのことのように喜ぶので、すごくパーティー感が出ると思います。今回は、盛り上げ隊長の永山さん、鯨井さんが多分爆発すると思うので、それは今作の見どころかもしれないですね」

 

ー最後に作品への意気込みと読者の皆さんにメッセージをお願いします。
佐藤さん「僕は今回この作品へ初参加となります。僕以外にも初参加のメンバーが結構いますし、逆に初演からずっと出演されている方もいらっしゃいます。稽古も絶対楽しいと聞きましたので、僕自身も楽しみに、良い作品を作ってお届けしたいと思っています」

高崎さん「新しく参加するキャストのファンの皆さんも楽しみに来てくださると思います。”6”というと途中から観ても大丈夫かなと心配になるかもしれませんが、出てくる路線はみんな優しくて、声を出すタイミングを丁寧に教えてくれるので、考え過ぎず、意気込まずに観に来てください。絶対に楽しめる作品になっていると思います」


▶︎高崎さん&佐藤さんの最近のファッション事情◀︎
ー普段のお気に入りのファッションスタイルを教えてください。
高崎さん「演劇をやってると稽古に行って、そのまま稽古ができて、そのまま帰れる楽なジャージばっかりになるよね」

佐藤さん「そうですよね。最近はストレッチ素材のアイテムが多いので、それを着ておけば稽古に行って、帰って、1日が終わりますからね」

高崎さん「それ以外はどう?」

佐藤さん「結構収集癖というか、別に服とかあのアイテムがとかではないんですが、そのブランドが好きになったらそればっかり集めちゃうんですよね。今は、HYSTERIC GLAMOUR(ヒステリックグラマー)が好きで、一度お仕事の時に着用させていただいて、それで愛着が湧いて、それからはずっとHYSTERIC GLAMOURばっかり着ていました。今はもうひとつ気に入ったブランドができて、今日も着ているんですけど、その2つを着ていますね」

 

ー個性的な服が好きですか?
佐藤さん「そうですね。今日の服は初めて着たんですが、自分の中では珍しい感じですね。服だけに限らず、愛着があるものを集めたくなっちゃうタイプです」

 

ー高崎さんは愛着あるものは今ありますか?
高崎さん「昔僕は洋服屋さんをやりたくて東京に出てきて、渋谷で働いていて、その時に洋服にたくさんお金をかけていました。当時はお金もあまり無かったですが、給料のほぼ全部を服にかけていました。ある時、集めていたアクセサリーを電車に忘れて全部なくなってしまって、その瞬間に“あぁいいや”ってなりました。そこから一気に興味がなくなりましたね」

 

ー当時買った服を今でも着ることはありますか?
高崎さん「いや、無いですね。ロックっぽい感じの服だったから今は着ることはなくて、今はダボっとした楽な服装がいいです」

 

ーお休みの日はどんなことをして楽しみますか?
佐藤さん「オフの日って何しますか?」

高崎さん「すぐに旅行に行くね。国内でも海外でもいろいろなところへ行ってます」

 

ーここが良かったという場所はどこですか?
高崎さん「ニューヨークに行った時に、本場のミュージカルだと思って毎日いろんな作品を観ていたんですけど、そんな中でも、「スリープ・ノー・モア(Sleep no more、スリープノーモア)」がすごく良かったですね。(佐藤さんへ)ニューヨークで観に行った?」

佐藤さん「観に行って無いです」(※佐藤さんは、5月11日にニューヨークで開催された「Japan Parade 2024」に舞台『鬼滅の刃』のキャストとして出演し、帰国後のインタビューでした)

高崎さん「イマーシブシアターと言ってめちゃくちゃすごくて、建物1個が劇場みたいな感じで、役者が演じてるところを勝手に着いていくんです。それでその人の物語を完結させて、別の人をもう1回見に行ってもいいんですよ。高台から見ていると役者が通るんだけど、その時に僕らは仮面つけていて、それが亡霊役になっていたり、1回休憩を入れてお酒を飲んだりできる体験型のショーで、それがめちゃくちゃ良かったです。あとは、近代美術館とかも面白かったです。美術品よりも見てる人の方が奇抜っていうのもすごく面白かったです。ニューヨークは本当に良かったので、また行きたいですね」

佐藤さん「僕は「マイケル・ジャクソン ミュージカル(MJ The Musical、MJ ザ・ミュージカル)」と「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ミュージカル (Back to the Future: The Musical)」を観てきました。「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ミュージカル」は今度日本でも上演されるので、先に見ておこうと行ってみたらすごく楽しくて、普段そんなに遠出とか旅行とかしてこなかったのですが、今回(本場の)ブロードウェイでミュージカルを観て、インプットってやっぱり大事なことだと実感しました」

高崎さん「英語がわからなくても、芝居がすごく良いのであらすじだけ事前に押さえておけばしっかりと理解できるんだよね」

佐藤さん「そうなんですよ!!英語わからなくても本当に理解できました!!」

高崎さん「最初はそう思わなくて、「シルク・ドゥ・ソレイユ」とか「アラジン」を観ていたんだけど、もしかしたらこれ行けるなと思って、他の作品を観に行ったら、やっぱり面白かったね」

佐藤さん「観客の反応も日本とは違っていて、声を上げたり、役者が一言発したら歓声が上がったり、そういう空気感が楽しかったですね」

高崎さん「そういうところは、鉄ミュと近いかもね!!」

佐藤さん「本当ですか??それは楽しみですね」

 

ーご自身が輝き続けるためにしていること、意識していることを教えてください。
高崎さん「筋トレしてるよね?」

佐藤さん「してます!!」

高崎さん「僕も軽くだけど筋トレをしてるんだよね」

 

ーそれはどんな目的でですか?
高崎さん「美味しいものをいっぱい食べたいから(笑)。筋トレしていると太らないと聞くので、3日に1回とか体型維持を意識してそれだけを信じて続けています」

佐藤さん「僕の場合は、仕事で身体を作らなくてはいけなくて、最初はジムに全然行きたくなくて、筋トレもやりたくなくて、義務感で行っていたんですが、僕みたいに身長170センチ代でこういう身体を作っている人があまりいないので、役者の中でも差別化ができて、僕にしかできないお仕事をいただくこともあるので、身体を作って良かったなと思っています」

 

【profile】
高崎翔太/Shota Takasaki
1988年9月21日 生まれ。新潟都出身。
近年の舞台出演作は、「おそ松さんon STAGE~SIX MEN’S SHOW TIME~」、Sanrio Kawaiiミュージカル「From Hello Kitty」、舞台「忘華~ボケ~」など。
ドラマ「信長未満-転生光秀が倒せない-」、ドラマ「聖徳太子のレストラン」にレギュラー出演するなど、舞台はもちろんドラマ、映画など幅広く活躍している。
■公式X
https://x.com/takasaki_shota

 

佐藤祐吾/Yugo Sato
1994年8月29日生まれ。埼玉県出身。
近年の舞台出演作は、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン(木更津亮/木更津淳 役)、『鬼滅の刃』(嘴平伊之助 役)、『僕のヒーローアカデミア The“Ultra”Stage 』(上鳴電気 役)など。俳優だけでなく、声優としても多くの作品に出演し活躍している。
■公式Instagram
https://www.instagram.com/satoyugodesu/
■公式X
https://x.com/satoyugodesu

photo:Tsubasa Tsutsui/interview&text:Akiko Yamashita


【公演概要】
■タイトル
ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』6~ハッピーレール大作戦~
■日程・会場
東京公演:2024年7月4日(木)~7月15日(月・祝) 天王洲 銀河劇場
兵庫公演:2024年7月19日(金)~7月21日(日) AiiA 2.5 Theater Kobe
■原作
『青春鉄道(あおはるてつどう)』(KADOKAWA/カドコミ、COMIC BRIDGE連載中)
■原作者 青春(あおはる)
■脚本・演出・作詞 川尻恵太(SUGARBOY)
■音楽 あらいふとし+ミヤジマジュン
■振付 EBATO
■出演
東海道新幹線 役:永山たかし
銀座線 役:KIMERU
東海道本線 役:鯨井康介
京浜東北線 役:高橋優太
東武東上線 役:高崎翔太
宇都宮線(東北本線)・山陰本線役:稲垣成弥
北陸新幹線・丸ノ内線 役:渡辺コウジ
山陽新幹線役:八神蓮
山陽本線役:吉澤翼
北陸本線・東武日光線役:牧田哲也
日比谷線 役:登野城佑真
武蔵野線 役:佐藤祐吾
岩徳線 役:佐川大樹
東武伊勢崎線 役:二葉 要
東武野田線 役:大野紘幸

<東京公演ゲスト>
北海道新幹線 役:輝馬
有楽町線役:石田隼

<兵庫公演ゲスト>
りんかい線 役:山本一慶

アンサンブル 兼次要那 能代谷和輝

■公式ホームページ
https://www.marv.jp/special/aoharutetsudou/

(2024,07,02)

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CHECK①!!

下記のリンクのインスタグラムに高崎翔太さん&佐藤祐吾さんのインタビュー撮影時のアザーカットを公開いたします!!お見逃しなく!!

https://www.instagram.com/noriem_press/