朝夏まなとさん主演、ミュージカル『モダン・ミリー』囲み取材＆ゲネプロ　“背中をポンと押せる力を届けたい”

ミュージカル『モダン・ミリー』囲み取材と公開ゲネプロが2024年7月9日（火)に日比谷シアタークリエで行われ、朝夏まなとさん、田代万里生さん、廣瀬友祐さん、夢咲ねねさん、大山真志さん、土居裕子さん、一路真輝さんが登壇しました!!

1967年公開のミュージカル映画を原作とした本作は、2002年にトニー賞作品賞や主演女優賞などを受賞した大ヒット作です。日本では、2020年の初日直前にコロナ禍の影響で全公演中止となり、2022年9月に満を持して開幕。今回は、物語の設定を一部変更した、新しい『モダン・ミリー』の上演となります。

演出の小林香さんは、本作の変更点について、「どのようなお客さまがご覧になっても、みんなが等しく楽しめるというところが一番大きく変わったところかなと思います。ブロードウェイのチームが2024年に相応しいものをということで、一路さんが演じてくださる役柄を中心に、全く新しい役に書き直してくださいました。人種に関わる部分は心配することなく、どんな方にも気持ちよく楽しんでいただけると思います」と説明しました。

そうした変更点について、一路さんは、セリフも全て変わったことを明かし、「新作を迎えるような気持ちで心中、穏やかではない」と言いながらも、「すべての皆さまに楽しんでいただける脚本に変わっていると聞いて、重大な役だと感じています。精一杯務めさせていただきます」と意気込みました。

また、主人公のミリーを演じる朝夏さんは、「再演とはいえ、新キャストの皆さんと新しい『モダン・ミリー』を作ろうと稽古をしてきました。とにかく楽しいお稽古でしたが、今は、これからお客さまに観ていただけるという楽しみな気持ちが大きいです」とコメント。見どころを聞かれると「見どころしかないので、どこを挙げるか迷いますが」と逡巡しながらもオープニングを挙げ、「ニューヨークに出てきたミリーがそこにいるモダンボーイ、モダンガールたちと踊るシーンは、お衣裳も新しくなっているので、ぜひ観ていただきたいです」とアピールしました。

マジー役の土居さんは、「心臓が飛び出るくらい緊張しています。カンパニーの皆さんもとても優しく、暖かく、楽しく見守ってくれながら稽古を進めることができましたので、明日が楽しみです」と初日に向けた思いを語りました。

そして、ジミー役の田代さんは「シアタークリエでミュージカルに出演するのが11年ぶり。オールスターのようなキャストとご一緒できるのも嬉しい」と心境を話し、「ミュージカル映画が原作ということで、王道感がありつつ、“ザ・ブロードウェイ”“東宝作品とはこれだ”という作品です。（観劇後にお客さんが）『楽しかったね』と言いながら帰りの階段を登っていくことを念じながら演じたいと思います」と意気込みました。

トレヴァー・グレイドン役の廣瀬さんは「初演では、お客さまからのエネルギーでステージ上の温度が上がったのをすごく覚えています。今回も前回以上にお客さまと一体になって楽しい作品を作れればいいなと思っています」と思いを述べました。

ミス・ドロシー役の夢咲さんは「プロローグから観ている人も笑顔になれる、すごくハッピーで幸せな気持ちに包まれる作品ですが、心に響く場面もきちんとあります。最後には幸せなエンディングも待っているので、最初から最後まで楽しんでいただけると思います。ぜひ、何度でも観に来ていただけたら嬉しいです」と呼び掛けました。

チン・ホー役の大山さんは、今回は全編、広東語でセリフを話しています。大山さんは「大変ではありますが、楽しく、（広東語の）先生とディスカッションをしながらキャラクターを作り上げることができました」と笑顔を見せました。

囲み取材の最後には、朝夏さんが改めて「ミリーはニューヨークで色々な人に出会って成長していきますが、私自身もこの素晴らしい、信頼できる共演者の皆さまと新しい発見をしながら、新しいミリー像を作ってきました。お客さまのパワーをお借りして、新『モダン・ミリー』をますます成長させていきたいと思います。背中をポンと押せる力を届けたいと思っているので、2024年もどうぞよろしくお願いいたします」と語りかけて取材を締めくくりました。

物語の舞台は、1920年代のニューヨーク。「大切なのはロマンスよりも理性！」をモットーに、モダンガールに憧れて田舎町から出てきたミリーは、下宿先で知り合ったドロシーや偶然の出会いを繰り返すジミーと仲良くったり、玉の輿を狙って就職した会社の社長・グレイドンに猛アプローチを掛けたり、新しい生活を楽しんでいました。そんなとき、ドロシーが行方不明になってしまいます。