東京サンシャインボーイズ 新作公演『蒙古が襲来』が2025年2月9日(日)から、PARCO劇場で上演されることが発表されました!! 2024年7月11日(木)には製作発表会見が行われ、作·演出の三谷幸喜さん、演出補の福島三郎さん、出演者の相島一之さん、阿南健治さん、小原雅人さん、梶原善さん、甲本雅裕さん、小林隆さん、近藤芳正さん、谷川清美さん、西田薫さん、西村まさ彦さん、野仲イサオさん、宮地雅子さん、吉田羊さんが登壇しました!!
東京サンシャインボーイズは、1983年に三谷さんを中心に旗揚げされた劇団です。小劇場界とは一線を画した良質な喜劇を中心に、『12人の優しい日本人』『ショー·マスト·ゴー·オン』『彦馬がゆく』といった話題作を上演。“最もチケットのとれない劇団”と言われるほどの人気劇団に成長しました。しかし1994年、『東京サンシャインボーイズの「罠」』を最後に“30年の充電”を発表。2009年にはホームグラウンドだった劇場シアタートップスの閉館イベントで『returns』を12日間だけ上演しましたが、その後は再び長い沈黙を続けてきました。『returns』では「これより15年間の休憩に入ります」というアナウンスで幕を下ろしましたが、その言葉通り、東京サンシャインボーイズが長い休憩を経て帰ってきます。
新作公演『蒙古が襲来』について、三谷さんは、「サンシャインボーイズといえば群像劇とコメディ。それから、僕は、劇団を辞めた後、何本か時代劇を書かせてもらったので、時代劇でいきたいと思いました。なので、群像劇とコメディと時代劇です」と言及し、「蒙古がやってくるその日の朝、何も知らない九州の漁村が舞台です。そこで繰り広げられるアットホームなコメディーになります。それ以上はまだ考えてないですが、なんとなくすごい傑作になるような予感がしています」と明かしました。
また、今回の復活の経緯を聞かれた三谷さんは「正直にいうと、僕は30年が近づいてくるに従って嫌だな、本当にやるのかなという思いがあったのですが、役者のみんなと当時のスタッフが集まって『やろうよ』という声を聞きました。僕はこの人たちに育てていただいたという思いが強いので、彼らがやろうと言った時に『勘弁してくれ』という選択肢はなかった。『やろう』といってくれた時点で、やりましょうと言いました」と説明しました。
さらに三谷さんは「今回の公演は、30年の充電が終わった記念公演でございます。劇団が再結成するわけではないんです。劇団はこの公演が終わり次第、再び充電期間に入ります。次は80年後、2105年に行います。今世紀最後の劇団公演、ぜひお見逃しなく!」と語りました。
会見では、劇団員全員から公演に向けた想いが語られました。梶原さんは、「(東京サンシャインボーイズは)公演中に爆発的な笑い声が起こるんですよ。劇団解散後、僕もいくつかの舞台に立っていますが、あそこまでドッカンドッカンされることはないです。それほどサンシャインのメンバーと三谷さんの本で笑ってくれたのはすごいことだなといまだに思い出します。それをまた来年にPARCO劇場で体験できると思うとすごく楽しみにしています」とコメント。
この日の会見でMCも務めた相島さんは、「感無量です。ここにいるメンバーは三谷の書く世界が大好きで集まってきた奴らです。そいつらがもう一回こうやって集まれて、三谷の作品を上演できるのは、本当にありがたく、嬉しいことです。ぜひ楽しみにしていてください」と呼び掛けました。
そして、西村さんは「30年ぶりにみんなの顔が見れたことが嬉しくて、そして、今回、新たに研究生も入り、研究生をどうやっていじめていこうかなと(笑)。冗談です、仲良く稽古をしていきたいと思っています」と笑いながら話しました。
その“研究生”である吉田さんは、15年前の『東京サンシャインボーイズの「罠」』以来、2回目の出演です。「15年経って、またこうして復活公演にお声をかけていただいて、お仕事を辞めずに続けてきてよかったなとつくづく感じています。私も歳を重ねて老眼が進み、セリフ覚えも悪くなりました。けれども、皆さんの中では1番の若手でございます。新人女優のつもりで頑張りたいと思います」と意気込みました。
最後に三谷さんは、「この人たちと芝居できることを心からありがたいと思っていますし、頑張って良いものを作りたいと思っています。これだけ良い俳優が揃っているので、劇団関係なく、日本の演劇史に残るお芝居を作ってみようと思っています。ですので、皆さん、ぜひ劇場でご覧ください」と熱く語りかけ、会見を締めくくりました。
【公演概要】
■タイトル
パルコ·プロデュース2025『蒙古が襲来』
■日程·会場
2025年2月9日(日)~3月2日(日) PARCO劇場
全国ツアーも開催予定/3月·岡山、京都、松本、仙台 4月·札幌、大阪、豊橋、福岡 5月·那覇
※PARCO劇場開幕直前 新宿シアタートップスにて、プレイベント開催予定
■作·演出 三谷幸喜
■出演
相島一之、阿南健治、伊藤俊人、小原雅人、梶原善、甲本雅裕、小林隆、近藤芳正、谷川清美、西田薫、西村まさ彦、野仲イサオ、宮地雅子、吉田羊
(2024,07,12)
photo&text:Maki Shimada
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