東山義久さん×三浦宏規さんが舞い踊る!!　『BOLERO-最終章-』が開幕　“過去最高の作品になったと確信しています”

ENTERTAINMENT DANCE PERFORMANCE『BOLERO-最終章-』の取材会と公開ゲネプロが2024年7月18日(木)に有楽町よみうりホールで行われ、東山義久さん、三浦宏規さん、蘭乃はなさんが登壇しました!!

本作は、言葉では表現しきれないほどに髪の魅力溢れるボレロの世界観を追求したダンスドラマを作り上げることができたらという思いから始動した、ダンス·プロジェクトのラストを飾る公演です。総合演出を植木豪さん、総合振付を大村俊介［SHUN］さんが務めます。

取材会では、まず東山さんが「いよいよ初日がきました。この１カ月、カンパニ一丸となって挑んできました。１からオリジナルで作っている作品で、ダンス主体の公演ですので大変なこともありましたが、カンパニー、そしてキャストにも恵まれてこうして初日ができることを心から感謝しています」と挨拶。

続いて三浦さんは「稽古場に入るとモワンとするほど汗と熱気でいっぱいな、濃い、身体的にも大変な稽古期間を過ごして、誰も怪我も病気もなくここまでやってこれたことが、一つ良かったことだなと思います。ここから本番が始まりますので、怪我に気をつけて最高のステージをお届けできたらと思います」と意気込みました。

蘭乃さんは「東山さんをはじめみなさんから、作品に対しての思い入れを制作の過程や踊りからビシビシ感じます。私も次の場面やるぞと思いがバトンとなって渡されていくような作品になっています。いい踊りにします。ぜひ劇場にお越しください」と笑顔で語りました。

2013年から東山さんが主体となって作り上げてきたこのプロジェクト。東山さんは「ダンサーがメインとなって行う舞台作品は少ないように感じていたので、だったら僕が始めようと、その時々の素晴らしい才能に集まってもらって」作ってきたことを明かしました。“最終章”と銘打った今回の公演は「過去最高の作品になったと確信しています」と自信をのぞかせました。

一方、三浦さんも「僕もキャリアのスタートはクラシックバレエで、ダンスから始まっているのでダンス公演にかける想いはすごく強いです。ステージ上で踊り死ぬ覚悟で今回、挑みました」とコメント。そして、「1週間くらい前に、夜中に義さん（東山さん）から電話がかかってきて『お前そんなんで終われるの？』と言われて、5日前にソロ曲が1曲増えました。倒れるくらい大変な曲が出来上がりましたが、義さんの言葉が嬉しくて。『俺もここまでやっているんだから、お前もやるよな』ということだと思うので、1曲増えたことでやっと義さんと対峙できるなと思います。精一杯頑張ります」と力を込めました。

最後に蘭乃さんは「ボレロで暑い夏にします。いい踊りをします！」と宣言し、三浦さんは「このお稽古期間、素晴らしいダンサーの方々に囲まれて刺激のある日々を送ってきました。そんな素晴らしい方々が総動員でこの作品を作り上げました。お客さまには絶対に劇場に来た方がいいよと、それだけを伝えたいです」と呼びかけました。そして、東山さんは「唯一無二のボレロができたと思っています。僕らの肉体から色々な音楽、声、セリフを聞いて、それぞれがそれぞれの楽しみ方をしてほしいと思っています」と語って、取材会を締めくくりました。

約1時間半、キャストたちが踊りで物語を紡いでいくこの公演。三浦さんが演じる少年と蘭乃さんが演じる女性は姉弟の関係。二人はともに、東山さんが演じる麗しき青年に強く惹かれていきます。3人の出会いと別れ、それぞれの苦悩や情熱が繊細かつダイナミックなダンスで表現され、全てのダンサーの皆さんによる圧巻のパフォーマンスを繰り広げます。

特筆したいのは、公演終盤のラヴェルの「ボレロ」をアレンジした楽曲でのダンス。ジャズ、バレエ、アクロバットの違いをそれぞれのダンサーが踊りで示し、ダンスの幅広さを感じさせます。クラシックファン、バレエファンにはお馴染みの「ボレロ」ですが、同じ楽曲を使っていてもこれほどに違う表現になるのかと、胸に迫るものがありました。

体の動きはもちろん、照明や衣裳、ダンサーたちの表情など、さまざまな表現方法を使ってその場面を表しているのでとても分かりやすい構成になっていることもこの作品の魅力のひとつ。ダンス公演を見慣れない方にも入りやすい作品ですので、ぜひ劇場で熱いダンスを体感してください!!