日米合作 ブロードウェイミュージカル『RENT』囲み取材と公開ゲネプロが2024年8月20日(火)に行われ、山本耕史さん、Alex Boniello(アレックス・ボニエロ)さん、Crystal Kay(クリスタル・ケイ)さん、演出のTrey Elletさんが登壇しました!!
本作は、永遠の傑作ミュージカルを日米キャストを迎えて上演する公演です。1998年の『RENT』日本語版初演でマーク役を演じた山本さんが26年ぶりに同役で出演します。また、ロジャー役には最近ではブロードウェイで『ディア・エヴァン・ハンセン』に出演したアレックスさん、モーリーン役をブロードウェイミュージカル『ピピン』日本語版に出演し、読売演劇大賞優秀女優賞を受賞したクリスタルさんが演じます。
山本さんは初日を迎えた心境を「やっとこの日が来たかという感じです」と話し、「稽古も十分にできたので、準備万端でいい『RENT』が届けられるんではないかなと感じています」と胸を張りました。
26年ぶりのマーク役については「26年前に子どもが生まれていたとしたら、その子どもができているくらいの年齢なので、そう考えると感慨深いです」とコメント。
今回の上演では、年齢を重ねたということに加えて、全編英語であることから、「(最初は)できないと思いました。言語違うから。すごくチャレンジングではありました」と振り返ります。しかし、稽古では「みんながつたない英語を聞いてくれようとします。稽古後半ははっきりキャッチできなくても言わんとしていることが分かってきました。不思議ですね。接している時間が長ければ長いほど、言わずもがな分かるんだなと思いました」と明かしました。
一方、クリスタルさんは本作が英語でのお芝居は初。「初めてなのでドキドキしています。皆さん、とても素晴らしくて、初めましてのときから空気がめちゃくちゃ暖かくて、初めて会った気がしないくらいフレンドリー。この作品が大好きな人たちの集まりなので、とても心強いです」と笑顔で話しました。
また、稽古場で印象に残った出来事を聞かれると、「耕史さんの英語がネイティブじゃないかと思う瞬間があって、感動しました。(海外)キャストの皆さんも日本の文化に興味を持っていて、『これはどうするの?何が礼儀正しいの?』と(聞いてくれるので)文化の交流もあって、毎日が楽しいです。サマーキャンプみたいな感じ。新しいお友達ができて、みんなで一緒に素晴らしい作品ができて、それが終わって、さよならする。それ(終わること)は考えたくないけど。すごく素敵な絆が作られていくなと感じます」と語りました。
初来日となるアレックスさんは「日本は本当に大好きで、とてもとても楽しい時間を過ごさせていたます。コーヒーショップに行ってもバーテンダーさんに行ってもこの『RENT』の話をするととてもエキサイトしてくださいますし、全米代表の選手のような気持ちでおります。とてもやりやすい環境です。心を込めている作品ですので、こうして注目していただけることがとてもありがたいと思っています」と日本の印象を述べました。
そして、トレイさんは稽古について「順調に進んできました。僕は何度もこの作品に関わってきましたが、(今回は)とてもスペシャルなカンパニーだという思いを強くしています。新しいバイブを作り出している実感があります。これほど年月が経っても、この作品のメッセージ性は今の世の中にも強く通じるというのは、ある意味、悲しいことかもしれませんが、今でも強いメッセージを発信できると自信を持っております。スタッフの皆さん、俳優陣、カンパニーに支えてもらっていて、さあ、初日だぞというところまできています」と目を輝かせました。
囲み取材の最後には、山本さんが「僕が真ん中に立たせてもらっていますが、皆さんのお力を観ていただきたいという気持ちが強いです。あまり観たことがないステージだと思いますので、それをこの機会にぜひ観ていただきたい」とアピールして締めくくりました。
【公演概要】
■タイトル
日米合作 ブロードウェイミュージカル『RENT』
■日程・会場
東京公演:2024年8月21日(水)〜9月8日(日) 東急シアターオーブ
大阪公演:2024年9月11日(水)〜9月15日(日) SkyシアターMBS
■脚本・作曲・作詞 ジョナサン・ラーソン
■演出 トレイ・エレット
■初演版演出 マイケル・グライフ
■振付 ミリ・パーク
■初演版振付 マーリス・ヤービィ
■音楽監督 キャサリン・A・ウォーカー
■出演
山本耕史、Alex Boniello、Crystal Kay、Chabely Ponce、Jordan Dobson、Aaron A. Harrington、Leanne Antonio、Aaron James Mckenzieほか
(2024,08,22)
photo&text:Maki Shimada
#NorieM #NorieMmagazine #ノリエム #RENT #ミュージカルRENT