Broadway Musical『IN THE HEIGHTS イン・ザ・ハイツ』稽古場会見が2024年8月26日(月)に行われ、Microさん、平間壮一さん、松下優也さん、saraさん、豊原江理佳さん、戸井勝海さん、彩吹真央さんが登壇しました!!

本作は、世界でもっともチケットが取れないミュージカルと言われる『ハミルトン』を生んだブロードウェイの異端児リン=マニュエル・ミランダさんの処女作であり、傑作と呼ばれる作品です。日本では、2014年に日本版を初演。日本人では表現が難しいとされたラップ部分をKREVAさんが見事な日本語表現に替え、Def TechのMicroさんをウスナビ役に迎え、日本人に届く日本語歌詞へ作り上げました。2021年には新キャストを迎え再演。そして3度目の上演となる今回、引き続きウスナビ役をMicroさんと平間さんのWキャスト、ベニー役に初演以来の出演となる松下さん、ニーナ役をsaraさんが演じます。

会見では、まずMicroさんが「3度目の正直で、マジかって思いました」と出演が決まった時を振り返り、「これが日本でできる最高の『イン・ザ・ハイツ』だと確信しています」と本作に自信をのぞかせました。

 

一方、平間さんは「大事に大事に作ってきた作品」と本作を評し、「今回のメンバーも大好きです。また次の再演に出られるかも分からないですし、このメンバーが揃うのもないと思うので、この時だけだと思って全力でぶつかっていきたいと思います」と力を込めました。

 

約10年ぶりにベニーを演じる松下さんは「2回目の出演になりますが、10年前は、今振り返ってみると全然やれてなかったなと思います。歌、踊りといった技術面もだし、芝居に対して深くやりきれてなかったで、初演と再演をリスペクトしながらしっかり自分の中で初めて挑むつもりで再構築して作れたらと思っています。爆発的に良くなると思っています」と話しました。

 

また、saraさんは「キャストの皆さんが暖かく支えてくださって、挑戦することを応援してくれる。こんなカンパニーはなかなかないと思いますし、このメンバーだからこそできる2024年の『イン・ザ・ハイツ』を自分も全力を注いでやっていきたいです」と意気込み、

 

ヴァネッサ役の豊原さんは「ドミニカ共和国と日本のハーフなので、ドミニカやプエルトリコ、キューバとかがルーツの作品に参加させていただいて故郷に戻ってきたような暖かい気持ちになって胸が熱くなって稽古させていただいています。素晴らしいキャストの皆さんと一緒に最高の日本版の『イン・ザ・ハイツ』を作り上げたいと思っています」と語りました。

 

ケヴィン役の戸井さんは「この作品は僕にとって大きな転機を迎えさせていただいた大切な作品です。人の思いが変わった瞬間に世界が変わるというのが作品のテーマとして届いていると思いますが、帰り道にほんのちょっとでも目の前の世界が明るくなっているように全力で頑張ります」、

 

カミラ役の彩吹さんは「ひとつの家族の在り方をどう打ち出すのが重要になってくると思うので、そこを戸井さんとsaraちゃんと3人ならではの家族像、絆を見つけていけたらいいなと思います。カンパニー皆さんからキャッチする感覚を大切に演じたいと思います」とそれぞれ想いを述べました。

 

そして、演出のTETSUHARUさんは「ラテンコミュニティーのマイノリティの人たちの話なので、抑圧されたパワーが反映されていて、普段から明るい、日本の現場じゃなくらいうるさい稽古場」と笑いながら明かし、「まだ1幕の稽古が終わったところですが、この時点で皆さん、かなりエネルギッシュなフォーマンスをしてくださっているので、素敵な作品を作れるように、暑い夏に負けないような作品を作っていきたいと思います」とコメントしました。

 

最後に平間さんは「この作品に出てくるウスナビという少年は自信がない。僕自身も大好きなものでも(不安に)沈んでしまう日もある。でも、生きていれば刻まれるものがある。周りに誰かしら人がいて、誰かしら何かを思ってくれていて、その人たちを大切にすればいいんだと思うことができる舞台です。頑張らなくてもいいから生きていてほしいと思うので、少しでも明日でも頑張って生きていこうと思う作品にしたいと思っています」と改めて決意を語り、Microさんは「ウスナビという役は、みんなを照らすライトです。僕がストーリーテラーとしてみんなの人生を紹介しながら自分のストーリーも転がっていきます。どこがホームなのか、どこに自分の幸せがあるのか。僕はここで一生懸命頑張る。この場所から逃げないで、こここそがホームなんだと決めたところが心の拠り所だと思います」と話して、会見を締めくくりました。

 

なお、この日の稽古場公開では、「IN THE HEIGHTS」(ウスナビ役:Microさん)、「PACIENCIA Y FE」(ウスナビ役:平間さん)、「BLACKOUT」(ウスナビ役:平間さん)の3曲が披露されました。

 

【公演概要】
■タイトル
Broadway Musical『IN THE HEIGHTS イン・ザ・ハイツ』
■日程・会場
東京公演:2024年9月22日(日・祝)~10月6日(日) 天王洲 銀河劇場
京都公演:2024年10月12日(土)・13日(日) 京都劇場
名古屋公演:2024年10月19日(土)・20日(日) Niterra 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
神奈川公演:2024年10月26日(土) 大和市文化創造拠点シリウス 1階芸術文化ホール メインホール
■原案・作詞・作曲 リン=マニュエル・ミランダ
■脚本 キアラ・アレグリア・ウデス
■演出・振付 TETSUHARU
■翻訳・訳詞 古川徹
■歌詞 KREVA
■音楽監督 岩崎廉
■出演
Micro/平間壮一 松下優也 Sara 豊原江理佳 有馬爽人 エリアンナ ダンドイ舞莉花 MARU KAITA 戸井勝海 彩吹真央 田中利花 ほか

(2024,08,27)

photo&text:Maki Shimada

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