ミュージカル『三銃士』囲み取材·公開ゲネプロが202498()に日生劇場で行われ、坂本昌行さん、末澤誠也さん(A! group)、屋比久知奈さん、上口耕平さん、原田優一さん、上山竜治さん、シルビア・グラブさん、今井清隆さん、演出のフィリップ・マッキンリーさんが登壇しました!!

 

19世紀フランスの作家アレクサンドル·デュマの代表作『三銃士』は、そのスリリングなストーリー性から、ブロードウェイやフランス、オランダなど世界各国でミュージカル化されてきた作品です。本作は、2004年にチェコで製作された後、2009年に韓国で脚本や楽曲が大幅にリニューアルされ、再演が繰り返されている人気作。「三銃士」定番の、憧れの銃士を目指すダルタニャンの成長と恋の物語だけでなく、三銃士のリーダー格であるアトスにも焦点を当て、かつての恋人との間で揺れる愛憎や、ダルタニャンの亡き父を通してアトスとダルタニャンの絆を描き出します。

囲み取材で、アトス役の坂本さんは「グループではリーダーという立場でやっていましたが、事実上は違いました。ニックネームという形でやっておりましたが(笑)、今回、舞台上では役としてリーダーとしてやらせていただいております。今回、殺陣のシーンが多いので、まず体力をしっかりキープしながら頑張っていきたいと思います。ケガがないように頑張ります」と挨拶。

 

続いて、ダルタニャン役の末澤さんは「毎日楽しい稽古場でした。ただ、ハードで。なんとか初日までやってきましたので、千穐楽まで全力で走り切りたいと思います」と意気込みました。

 

コンスタンス役の屋比久さんは「とても熱量の高い、エネルギーいっぱいの熱い作品になっているので、作品全体のエネルギーに負けないように精一杯演じたいと思います」、アラミス役の上口さんは「アラミスはキザで伊達男。女性を口説く理由は、結果として祖国のためという謎の持論を持っている男ですので、その信念を誇り高く持ってエネルギーを届けていきたいと思います」、ポルトス役の原田さんは「出演が決まった時、『あまり痩せないでくれ。太ったままキープしてくれ』と言われました。ただ、運動量が多いので、稽古中にちょっと痩せてきたら、演出家のフィリップさんからエクレアをもらって(笑)、餌付けされてなんとかキープできている状態です。ヒザに気をつけて頑張りたいと思います(笑)」とそれぞれ話しました。

 

ジュサック役の上山さんは「きちんと三銃士と対立できるように、責任を持って最後まで全うしたいと思います。見るからに悪い人の役です。よろしくお願いします」、ミレディ役のシルビアさんは「私も見るからに悪女です(笑)。悪女ですが、もともとはアトスと恋仲で、闇の世界を賢さで生き抜いてきた女性を演じさせていただきます。大人の魅力をどうにか出せるように頑張りたいと思います」、今井さんは「王の座を密かに狙って悪巧みを企てているという男で、いかにかっこよく悪を演じられるか、頑張ってやっていきたいと思います」と思いを寄せました。

 

 

また、演出のフィリップさんは、「3年前に企画を頂戴して、チェコの原作を元に日本のクリエイターの皆さんと一緒に力を合わせ、日本唯一のオリジナルの作品を作らせていただきました。私も初日が楽しみで仕方ありません。とてもエキサイティングな作品になっていますので、お楽しみにしてください」と自信を覗かせました。

今回、坂本さんと末澤さんは『THE BOY FROM OZ』以来、2度目の共演となります。坂本さんは、「(末澤さんは)前回の作品もなかなか難しい役に挑戦してくれていたので、その頑張りをフィルさんが見てくれていたのでこうして実現できました。今回も、なかなか大変な役だったと思います。体も動かさないといけないし、描かれていない背景もあるので、それを考えながら成長していく姿を演じるという難しい稽古だったと思いますが、誠也なりに乗り越えていったのかなと思います。初日を迎えてよりよくなっていくと思います」と後輩を思いやるコメント。

末澤さんの成長を聞かれると「そんなに変わってないです」と一言。それを聞いた末澤さんは「身長の話ですか? 身長は変わってないです」と即座にツッコミ、坂本さんからは「秒で突っ込むね。それが彼の成長です」と笑いが溢れていました。そして、改めて「彼の性格なんでしょうが、真面目で負けず嫌いなところがあり、難しければ難しいほど、頑張って乗り越えようとしているので、成長を著しく感じました」と賞賛しました。

一方、末澤さんは、「『THE BOY FROM OZ』の時よりも(坂本さんとの)距離が近くなった気がしています。稽古中もたくさんアドバイスをいただきましたし、休憩中も他愛もない話をさせていただいて、ご一緒させていただくことが勉強になるので感謝しています」と坂本さんとの稽古場を振り返りました。

オフの日には二人でご飯を食べに行ったそうで、坂本さんは「初めて深い話や今までの経緯を話したんです。そういうことを経て今の誠也があるんだと腑に落ちた。だったら、より自分が経験したものを誠也に渡して成長してもらえたら嬉しいと思いました」と振り返ります。末澤も「めちゃくちゃ美味しいしゃぶしゃぶで、2時間半くらいお話をさせていただいて、あっという間に過ぎたくらい色々と話をしました」と楽しそうな笑顔を見せまいた。

今回の稽古では、殺陣が大変だったという坂本さん。「多少やったことがあるのですが、ここまでの分量の殺陣は初めてでしたし、殺陣をしながら歌うシーンもあるので。踊りと違って、カウントではないので、息を合わせるのが大変でした」と明かしました。

取材の最後には、改めて坂本さんが「僕個人として嬉しいのは、今井さんの歌、シルビアの歌、屋比久ちゃんの歌(があること)、そして何よりも殺陣のパワーをお届けしていきたいと思います」と意気込み、締めくくりました。

 

【公演概要】

作品タイトル

ミュージカル『三銃士』

日程·会場

東京公演:202498()~9月28() 日生劇場

広島公演:2024104()~10月6() 広島文化学園HBGホール

大阪公演:20241018()~10月27() SKYシアターMBS

原作 アレクサンドル·デュマ

音楽 マイケル·デイヴィッド、ブライアン·アダムス

演出 フィリップ·マッキンリー

出演

坂本昌行、末澤誠也(A! group)、屋比久知奈、上口耕平、原田優一、上山竜治、シルビア・グラブ、今井清隆 ほか

(2024,09,09)

photo&text:Maki Shimada

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