ミュージカル『レ・ミゼラブル』の製作発表記者会見が2024年10月16日(水)に帝国劇場で行われ、吉原光夫さん、佐藤隆紀さん、飯田洋輔さん、伊礼彼方さん、小野田龍之介さん、石井一彰さん、昆 夏美さん、生田絵梨花さん、木下晴香さん、屋比久知奈さん、清水美依紗さん、ルミーナさん、三浦宏規さん、山田健登さん、中桐聖弥さん、加藤梨里香さん、敷村珠夕さん、水江萌々子さん、駒田 一さん、斎藤 司さん、六角精児さん、染谷洸太さん、森 公美子さん、樹里咲穂さん、谷口ゆうなさん、木内健人さん、小林 唯さん、岩橋 大さんほか全キャストが集結しました!!
1987年の日本初演以来、多くの観客に愛されて続けてきた本作。今年度の上演では、帝劇クロージング公演として12月の東京・帝国劇場公演を皮切りに、大阪、福岡、長野、北海道、群馬を巡ります。
この日の会見では、ジャン・バルジャン役の飯田さんによる「独白」、ファンテーヌ役の昆さん、生田さん、木下さんによる「夢やぶれて」、アンジョルラス役の小林さんとアンサンブルによる「民衆の歌」、エポニーヌ役の清水さんとルミーナさんによる「オン・マイ・オウン」、そして全キャストによる「ワン・デイ・モア」の計5曲が披露されました。
飯田さんは、歌い終えた心境を「緊張しました。袖でスタンバイしていたら、光夫さんに『(劇場は)宇宙みたいだけど、気にするな』と言っていただいて『気にしないでいきます』と言って出ていきましたが、やっぱり歌っている途中から手が痺れ出して(笑)。本当に緊張していたんだと思いました」と話し、「歌い出しでは思い切ってやろうという気でいたのですが、ハンドマイクで歌う曲ではないのではないかと思ってしまったり、色々と考えてしまった」と苦笑いで明かしました。
ファンテーヌ役の3人による「夢やぶれて」はこの日限りの特別なバージョンで披露。昆さんは、「飯田さんの『独白』が素晴らしいお歌だったので、その流れを3人で引き継いで『よっしゃー』と言って出て行ったのですが緊張しました。3人で歌うというとても貴重な経験をさせていただきました」と振り返ります。生田さんも「私も緊張しましたが、今回限りの三重唱なので大事な思い出になりました。一緒に緊張を味わって、終わってハグをして、一体感もすごく感じました」、木下さんは「一致団結できて、緊張も分け合って、無事に届けることができて嬉しく思います。三人で、終わってすぐにハグしました」とそれぞれコメントしました。
また、「ワン・デイ・モア」でジャン・バルジャンのソロパートを歌った佐藤さんは「久しぶりに歌わせてもらって、その時に歌っていた景色を思い出しました。イベントなどでも歌っていますが、やっぱりここで歌うこの曲は一味違うと感じます」と思いを寄せました。
今回の公演は、現帝国劇場での最後の公演となります。帝国劇場の印象を聞かれた、マリウス役の三浦さんは、「(帝国劇場に)最初に立ったのは10代の時でした。2019年の『レ・ミゼラブル』です。その前の『レ・ミゼラブル』を客席から観ていて、絶対に俺もこのステージに立ちたいと強く思いました。何回も観に行かせていただいて。その翌年にオーディションを受けて、ありがたいことに合格しましたが、僕的には不完全燃焼というか、自分の思った通りにできないまま終わってしまいました。その後、『千と千尋の神隠し』でも立たせていただいて、『キングダム』ではWで主演でやらせていただいて、僕はまだまだ未熟ですが、この劇場に育ててもらった感覚があります」と振り返りました。続けて、「こうして最後の『レ・ミゼラブル』に出られることがすごく嬉しいですし、最後は自分が納得する形で終えられたらいいなと思っています。最後に恥じないくらいの努力をして挑みたいと思っています」と意気込みました。
会見の最後に、吉原さんは改めて本作の魅力を聞かれ、「一人の人生の大河を演じるというのは、精神的にも肉体的にもエネルギーを持っていかれるものですが、でも演じた瞬間、必ず最後に浄化が待っています。救っていただける役なんです。それを通じて自分の人生を正しい人であろうとするというのが非常にしんどい。でも、生きていくことはしんどいことだと思います。ただ、人は楽がしたくて生まれてきているわけではなく、自分の存在意義を探して、一人ひとりの大義を生きようとしているのだと思うと、当然、この作品は自分の人生を賭ければしんどくなるし、適当にやれば楽になる。どちらをチョイスするかですが、このカンパニーは楽にはさせてくれない。自分の人生と照らし合わせてこの舞台で勝負させるという意気込みがあるので、毎回、この作品は好きですが、同時に辛さや苦しみ、怖さがある」と言及。そして、「新しい出演者の皆さんは、それを楽しんだほうがいいと思います。みんな同じ気持ちで、みんな辛いから、チャラチャラしたりしていますが、本当は手が震える思いで舞台に立っています。そういう意味でもいいチームになれるのではないかなと思っています」と語って、会見を締めくくりました。
【公演概要】
■タイトル
ミュージカル『レ・ミゼラブル』
■日程・会場
プレビュー公演:2024年12月16日(月)~12月19日(木) 帝国劇場
東京公演:2024年12月20日(金)初日~2025年2月7日(金) 帝国劇場
大阪公演:2025年3月2日(日)~3月28日(金) 梅田芸術劇場 メインホール
福岡公演:2025年4月6日(日)~4月30日(水) 博多座
長野公演:2025年5月9日(金)~5月15日(木) まつもと市民芸術館
北海道公演:2025年5月25日(日)~6月3日(月) 札幌文化芸術劇場 hitaru
群馬公演:2025年6月12日(木)~6月16日(月) 高崎芸術劇場
■作 アラン・ブーブリル&クロード=ミッシェル・シェーンベルク
■原作 ヴィクトル・ユゴー
■作詞 ハーバート・クレッツマー
■オリジナル・プロダクション製作 キャメロン・マッキントッシュ
■演出 ローレンス・コナー/ジェームズ・パウエル
■出演
吉原光夫、佐藤隆紀、飯田洋輔、伊礼彼方、小野田龍之介、石井一彰、昆 夏美、生田絵梨花、木下晴香、屋比久知奈、清水美依紗、ルミーナ、三浦宏規、山田健登、中桐聖弥、加藤梨里香、敷村珠夕、水江萌々子、駒田 一、斎藤 司、六角精児、染谷洸太、森 公美子、樹里咲穂、谷口ゆうな、木内健人、小林 唯、岩橋 大ほか
■公式ホームページ
https://www.tohostage.com/lesmiserables/
(2024,10,17)
photo&text:Maki Shimada
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