舞台『応天の門』製作発表会見が2024年10月17日(木)に行われ、佐藤流司さん、高橋克典さん、花總まりさん、演出の青木豪さんが登壇しました!!
本作は、2013年より「月刊コミックバンチ」「コミックバンチ Kai」(新潮社)にて連載中の同名歴史漫画を舞台化した作品です。平安時代を舞台に、学問の天才と称される菅原道真と、都で随一の色男である在原業平がタッグを組み、京の都で起こる怪奇事件を次々と解決していく。
主人公の菅原道真を演じる佐藤さんは、登壇するとまず「私事ですが、本日より役者人生14年目になります。まだまだペーペーですが、14年目にして本日が一番緊張しております。ガチガチの答弁をお楽しみにいただければと思います」と挨拶して会場を和ませた。
舞台化が発表されて以降、SNSなどではキャストに対して「ハマり役」との声も上がっていましたが、佐藤さんは「克典さんから『原作通りの顔をしているね』とお墨付きをいただいたので、あとは芝居さえついていけば何の問題もなくいけるのではないかと思っております」と胸を張りました。そして、「原作が本当に好きです。頭も使うし、謎解きもあるし、勧善懲悪で悪を裁いていく、読んでいてスッキリする作品です。そうした作品に携わることができて光栄だなという気持ちがあります。原作が素晴らしいので間違いなく成功できるのではないかと思っているところです」と本作への思いを語りました。
在原業平役の高橋さんは「僕もSNSでハマり役だと書いてあるのを見て、原作を読んだらなるほどなと思いました。(業平は)風流人で恋の歌が得意で、その反面、検非違使の長としての顔もある。どっちを向いてもかっこいいという役はくすぐったくもあります。彼(道真)とフレンドリーに過ごしていく役なので、そのバランスをうまくできたらいいなと思っています」とコメント。「平安時代、まだ科学的な考えがない、人の思いで埋め尽くされている時代です。それが素敵なものになると思います。今、大河ドラマでも平安時代が描かれていて、皆さんだいぶ馴染まれているでしょうが、こちらはもののけもたくさん出てきます。それを科学的に解明していくのが彼(道真)ですが、もののけは人の心や思いだったりします。そうした情緒的なところや人間らしさをふんだんに感じられる作品になるんじゃないかなと思います。原作の世界観がとても素敵ですし、あの妖艶な世界を舞台装置も使って素敵な空間になると思います」と作品をアピールしました。
そして、昭姫役の花總さんは、「私はSNSを調べていないので原作通りかは分からないですが、昭姫という役はミステリアスで曲がったことが嫌い。コミックファンの方にも昭姫ファンがたくさんいらっしゃると思うので、皆さまのイメージを壊さないように膨らませて演じていけたらと思います」と役柄への思いを述べ、「原作ファンの方もたくさんいらっしゃると思うので、その方たちが観にいらっしゃった時に感動していただけるような、それでいて舞台ならではの良さを感じていただけて、舞台もいいなと思っていただけたら嬉しいです。この平安の時代の雅な世界、そして人の感情の流れ、人の恐ろしさや人情をたくさん感じ取っていただければと思います」と力を込めました。
また、演出の青木さんは、「平安時代といったら物語の楽しみは絵巻物。なので絵巻物からパッと出てくるような形で作れたらいいなと思っています。以前に明治座でやらせていただいた時に、花道を使うのが楽しみだったのですが、コロナ禍で使うことができず、すごく悔しかったので、今回は、花道もせりも、明治座の機構を使い倒したいと思っています」と演出プランを明かし、「原作を拝読した時に、どうなっちゃうんだろうとワクワクしながら読めたので、その思いで観ていただける舞台になったらいいなと思います。お客さんがワクワクしたまま突き進めるような舞台に仕上げていけたらと思っています」と思いを寄せました。
会見の最後には、佐藤さんが改めて「今、緊張がどんどん増してきて、今にも吐きそうなところですが、原作でも菅原道真は最初のシーンで吐きそうになっているので、役作りは完璧と言わざるを得ないと思っております。錚々たる方々とこの作品を作ることができて光栄に思っています。素晴らしい演劇体験にさせるぞという気合いで臨みますので、どうぞよろしくお願いします」と力強いコメントを寄せ、締めくくりました。
【公演概要】
■タイトル
明治座 舞台『応天の門』
■日程・会場
2024年12月4日(水)〜12月22日(日) 明治座
■原作 灰原 薬『応天の門』(新潮社「コミックバンチ Kai」連載)
■脚本 桑原裕子
■演出 青木 豪
■出演
佐藤流司 高橋克典/中村莟玉 高崎かなみ 本田礼生 白石隼也 坂本澪香/ 青山良彦/八十田勇一 若狭勝也/篠井英介/西岡德馬/花總まり(特別出演)
(2024,10,21)
photo&text:Maki Shimada
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