舞台『魔道祖師』邂逅編が、3月22日にシアターHで開幕します。原作は、作家・墨香銅臭(モーシャントンシウ)が中国のオンライン小説サイトにて連載したBLファンタジー小説『魔道祖師』。剣や法術を使う者が妖魔や邪鬼を退治する架空の古代中国を舞台に、強い絆で結ばれた2人の激動の運命を描く緻密で壮大なストーリーと魅力的なキャラクターが大きな反響を呼びました。海外でも小説が翻訳、出版され、ラジオドラマ、漫画、アニメ、実写ドラマなど様々なメディアミックスを展開し、映像作品はシリーズ累計150億回再生を超えました。
日本では、2020年3月に実写ドラマ版「陳情令」(字幕版)が放送され、アニメ「魔道祖師」(字幕版・吹替版)放送、ラジオドラマ配信、原作小説和訳出版、さらに2024年には日本版漫画の連載開始、そして2025年春、世界初のコンテンツとなる舞台が上演されます。
NorieMでは、廣瀬智紀さん演じる藍忘機(ラン・ワンジー)の兄・藍曦臣(ラン・シーチェン)を演じる小松準弥さんにインタビュー。作品への思いや公演への意気込み、役作りについて、さらにはファッション事情までたっぷりお話を聞きました!!
ー小松さんが感じる『魔道祖師』という作品の魅力を教えてください。
たくさんの方から長く愛されている作品がついに舞台化、という点がとても魅力的です。劇場へいらっしゃる皆さんと同じ空間で物語を紡いでいけることがすごく楽しみですし、読み合わせのときには、まさに今から始まるんだとワクワクしました。作品を通して感じる、人との繋がりや愛の大きさも、魅力のひとつです。僕は藍曦臣(ラン・シーチェン)という役を演じますが、思いや愛情を大切にしながら演じることで作品の魅力をお伝えできたらいいなと思っています。
ー小松さんが演じる藍曦臣(ラン・シーチェン)はどんな人物だと感じていますか?
人として器が大きい点や優しさは、大事にすべきポイントだと思っています。藍忘機(ラン・ワンジー)の代弁者として、彼の代わりに心の内を言葉にするところも魅力のひとつです。これから稽古を通して役をさらに深めていきますが、登場シーンだけではなく、表に出ていないところでも、藍忘機(ラン・ワンジー)をしっかり見守っていきたいと思っています。
ー『魔道祖師』は今回世界初の舞台化です。今まで多くの作品に出演している小松さんが舞台に立つときに大切にしていることはどんなことですか?
大切にしていることは大きくふたつあります。ひとつ目は、どんな作品にも世界観があって、その世界の中で、いかに嘘をつかずに真実としてやれるかということです。『魔道祖師』では礼儀作法などが重視されていることもあり、特に作品の世界観をしっかりと身体に落とし込むことが必要だと思っています。ふたつ目は、原作がある作品では、原作が好きで、作品やキャラクターを愛している方がたくさんいらっしゃいますので、そんな皆さんの思いがあることを忘れずにいることです。その上で、演じるキャラクターの魅力を舞台上でどうやったら伝えられるのか、出していけるのかを考えながら創りあげています。
ー稽古を通して演じる役を創っていく中で、脚本でも細かくは描かれない人としての感情や思いはどうやって深めていくのですか?
それはそれぞれの役の関係性が大きいと思います。藍忘機(ラン・ワンジー)に対してどういった気持ちで藍曦臣(ラン・シーチェン)はいるのか。どういうことを考えながら生活しているのか、生きているのか。そういったことを掘り下げていくところから始めます。人や物への関わり方を詰めていくと、自ずと藍曦臣(ラン・シーチェン)としてのあり方が見えてきます。この作品はすでに様々なメディアミックス展開がされていますので、いろんなところからヒントをいただきつつ、台本と向きあい、創っていきたいと思います。
ーそうすると藍忘機(ラン・ワンジー)を演じる廣瀬智紀さんとの関係性が大切になりますね。
廣瀬さんとは数年前に共演させていただいているので、すごく安心している部分が大きいです。読み合わせで久しぶりにお会いしたときも、「あの時こうだったよね」と思い出話もできて。すでにご本人とそういう関係があるからこそ、役としての関係性もさらに深めていけるだろうなと思っていますので、楽しみながらやっていきたいです。
ー小松さんが感じる舞台の魅力とはどんなところだと感じていますか?
やっぱり、生ものであるという点ですね。何十公演とある中で、やっていることは同じですが、その時に生まれる感情だったり、細かい心の動き、感情の機微がその日によって少しずつ違っていたりします。それをご来場いただく皆さまの目の前で表現できるということは、大きな魅力です。そして、『魔道祖師』は “世界初の舞台化”ということで、小説やアニメなどで作品をご覧になった方は、「舞台でどんな風に表現されるのかな?」とか「何が待っているんだろう?」と、ワクワクしてくださっていると思います。舞台でしかできない、舞台だからこそ伝わる魅力を感じていただいたり、新しい魅力を発見していただけたら幸いです。舞台は、演者やスタッフさんを含めたカンパニーの熱量や、本気度がダイレクトに伝わります。一人ひとりが真剣にこの作品へ取り組んでいますので、皆さんに“面白かった、最高だった、続きが見たい”と思っていただけるよう頑張りたいです!
ーありがとうございます。最後に読者の皆さんへ作品の見どころとメッセージをお願いします。
『魔道祖師』初の舞台化です!楽しみにしてくださっている方、期待して待ってくださっている方、この作品が舞台ではどうなるんだろう?と気になっている方、たくさんいらっしゃると思います。今回この作品を舞台でお届けすることに、いろいろな意味があると思います。その意味をしっかりと考えながら、この作品と向き合ってまいります。 そして幕が開いて、『魔道祖師』という作品が今以上に、もっともっと多くの方に愛されるきっかけのひとつになればいいなと思っています。誠心誠意、敬意と感謝の気持ちを持ってしっかりと演じます。ぜひ劇場へ観に来てください。
▶️小松準弥さんのファッション事情◀️
ー本日の衣裳のお気に入りポイントを教えてください。
ロング丈の羽織がポイントですね!白という色目も役のイメージに通じるようなところがあっていいですね。
ー普段はどんなファッションが好きですか?
結構ゆるっとしたオーバーサイズの服を着ることが多いです。パンツもちょっと太めな、比較的ビッグシルエットが僕の体型に合ってると思っています。
ー最近買った推しアイテムを教えてください。
あまり買い物をしないのですが、昨年タブレットを購入しました。それがすごくいいです!稽古場でも台本をタブレットに入れて持っている方も増えてきていて、紙よりも扱いやすいという声もあって、仕事で使えるなと購入しました。ただ、結局僕はメモも取りやすい紙の台本に慣れているので、今回の稽古で使うかは分からないですが。笑
でも日常ではノート代わりになるので、その日のやることリストを作成したり、作業に向いてるなと感じています。普段ノートを使っている方にはおすすめです。
ー小松さんが素敵でいるためにしていることを教えてください。
朝活を大事にしています。免疫力が上がると聞きまして、毎朝冷水シャワーを浴びるということを昨年の夏から始めています。すごく冷たいんですけど、シャワーを浴びた後はポカポカして、気持ちがいいですね。あとは、筋トレをしたり、朝のうちに動いておくと、1日の生産性が上がる感じがします。朝活をしてから日中の活き活き具合が上がって、画期的な気持ちになれるので大事にしています。
ー春の楽しみ方を教えてください。
散歩です。春と秋の青空が好きなので、歩くことが増えますね。あとなんだろう。やってみたくてずっとできていないのは、お花見です!毎年やりたいと思っていますが、やれてないんですよ。なので今年はやれるようにしたいです!散歩をしつつ、花見に行きたいですね。
【profile】
小松準弥/Junya Komatsu
1993年12月23日 生まれ。宮城県出身。A型。
2013年「FINEBOYS」専属モデルオーディショングランプリ受賞。2019年にはシングル「A Way of Life / Toxic」でアーティストデビューを果たす。2021年にはドラマ『仮面ライダーリバイス』でドラマ初出演’門田ヒロミ / 仮面ライダーデモンズ役)。
近年の主な舞台出演作は、歌劇『桜蘭高校ホスト部』Fine(須王環役)、舞台『呪怨THELIVE』(小林俊介役)、舞台『最果てリストランテ』、舞台『超ハジケステージ ボボボーボ・ボーボボ』。また、2024年10月スタートの配信ドラマ『きみはな~君に届ける花ことば~』では主演を務め、舞台、映像と多岐に渡り活躍中。
■公式Instagram
https://www.instagram.com/junya.komatsu/
■公式X
https://x.com/junya_komatsu
photo:Hirofumi Miyata/styling: MASAYA(PLY)/hair & make up:Satomi Terada/interview&text:Akiko Yamashita
【STORY】
世は岐山温(きざんウェン)氏が暴虐の限りを尽くし、民が苦しみにあえぐ時代。
姑蘇藍(こそラン)氏・雲夢江(うんむジャン)氏・蘭陵金(らんりょうジン)氏・清河聶(せいがニエ)氏をはじめとする仙門の修行者らは力をあわせ、温氏の討伐に成功する。
なかでも夷陵老祖(いりょうろうそ)である魏無羨(ウェイ・ウーシエン)は貢献を果たしたが、強大な力を持つ鬼道に手を染めたがゆえに人々に恐れられ、やがて身の破滅を招いてしまう。
そして十三年後。
呪術によって蘇った魏無羨は怪事件に出くわし、宿命の相手、姑蘇藍氏の藍忘機(ラン・ワンジー)と再会する。
事件を追ううちに十三年前の真相に迫ることとなり―――
2人の激動の運命をめぐる物語が始まる。
【公演概要】
■タイトル
舞台『魔道祖師』邂逅編
■日程・会場
東京公演:2025年3月22日(土)~3月30日(日) シアターH
京都公演:2025年4月4日(金)~4月6日(日) 京都劇場
4月6日(日) 京都・千秋楽公演 ライブ配信実施
■出演
魏無羨 役:金子隼也 藍忘機 役:廣瀬智紀
江澄 役:和田琢磨 藍曦臣 役:小松準弥
金凌 役:田村升吾
藍思追 役:安藤夢叶 藍景儀 役:土屋直武
聶懐桑 役:安井一真 金子軒 役:武子直輝
藍啓仁 役:村田 充
■公式ホームページ
https://stage.mdzs.jp
(2025,03,13)
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下記のリンクのインスタグラムにインタビュー撮影時のアザーカット&コメント動画を公開します!!
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