気鋭の劇作家・演出家の山崎彬さんが、世紀末を軸に現代と過去を交錯する物語を描き出すSAKURACROSS PROJECT『NINETEEEEN GRRRLZ’ 99』。1990年代のメロディに彩られた“デタラメな世紀末エンターテインメント音楽劇”の本作が、2025年4月3日(木)から4月13日(日)まで六本木トリコロールシアターで上演されます。本作に出演する山口乃々華さんにお稽古場の様子や本作の見どころ、さらには山口さんのファッション事情についてお聞きしました!!
―最初に本作のご出演決まったときのお気持ちを聞かせてください!!
今回はオーディションだったので、合格をいただけてとても嬉しかったっていうのが最初の気持ちです。そのときはまだどういうお話になるかもほぼ決まっておらず、ただ山崎彬さんが演出を務めることだけが決まっていました。是非参加したいという想いが強かったので、合格をいただけてとても嬉しかったです。
―今回、全てのキャストがオーディションで選ばれたと聞いています。オーディションで印象に残っていることはありますか?
山崎さんと初めてお会いしたのですが、とても優しい方で、オーディションを受けたみんなが最初から心が緩んで、受け入れてもらっていることを感じられる時間でした。初めましての方がたくさんいらっしゃる中で、みんなが柔らかくて、包容力のある雰囲気を感じました。
―では、最初に脚本を読んだときの率直な感想を教えてください。
実はまだ全てが見えていませんが、それぞれの場面とそのときの心境が曲にうまくハマる構成になっています。現代と過去という時間軸を行ったり来たりしながら物語が進んでいくので、タイムトリップ感があって読んでいても面白かったです。それぞれのキャラクターも立っていて、はっきりしているので、個性豊かで楽しい脚本です。
―女性キャストのみで描かれる本作ですが、女性キャストのみだからこその魅力はどんなところにあると感じていますか?
女子だけだからこそ、団結力が上がっているのかなと思います。今回、初めましての方が多かったですが、あまり恥ずかしがったり、照れたりしないで弾けられているのは、女子だけだからこそなのかもしれません。自分の思う正解をやってみようとトライできる、すごく良い雰囲気が出来上がっていると思います。それから、疲れたときにかわいい女の子がたくさんいるというのは癒しです(笑)。私が30歳に近くなってきたからかもしれませんが、かわいい女の子ってすごく癒されるんだなと感じました(笑)。
―それは確かに癒しですね!! 舞台では女性キャストのみという作品はそれほど多くないと思いますが、山口さんは以前にグループ活動もされていたことから、比較的、そうした現場にも慣れていらっしゃるのでは?
確かに女子だけの世界にずっといたので、それもあるかもしれないですね。すごく楽しい稽古を送っています。
―とても良い雰囲気が出来上がっているということですが、稽古場の様子も教えてください。
楽しくふざけて冗談を言って和む時間がありながらも、「よし、やるぞ」となったらみんな一気に集中する時間があって、とてもメリハリがあると思います。山崎さんがみんなに質問をしてそれに答えると、笑顔で「うんうん」と頷きながら聞いてくださるので、みんなが意見を言いやすい雰囲気になっています。今回、初めて舞台に出演する人もいるので、そうやって聞いてもらえると自分の思うことも聞きやすくなると思いますし、山崎さんは的確な答えをくださるので、いい道標になっているなと感じます。
―お稽古場での印象に残っているエピソードは?
私たちは20代ですが、劇中で描かれているのは、山崎さんが青春を送った1990年代です。劇中では、現代と1990年代が交差して描かれていくのですが、山崎さん的には当たり前だと思っていることをぽろっと言ったときに、私たちは誰も知らないことが多くて、ジェネレーションギャップが時々起きています(笑)。そこにまりゑさんがいると「それは誰も知らないんじゃないですか?」とつっこんでくれてみんなで笑うこともありますね。私たちとの距離を意識して縮めてくださっているのかなと感じます。
―山崎さんの演出はいかがですか?
私たちの自由にお芝居をさせてくださいます。小さな劇場で、どういう動きをするのが効果的なのか、みんなで探しながら稽古を進めています。それぞれが自分のやりたいことを提示して、その上で足りないものを山崎さんが足してくださる。なので、私はとてもやりやすいです。自主性が養われるとも思うので、トライの時間を作ってくださるのはすごくありがたいなと思います。
―90年代のメロディに彩られているという本作の楽曲の印象を聞かせてください。
当時、私は生まれたばかりだったのですが、懐かしい気がします。それは、母親がカラオケで歌っていたり、テレビでBGMとして流れていたりしたからなのかもしれません。そうしたことで記憶に刻まれていて、どんな曲を聞いてもその雰囲気に入っていけるのだと思います。ただ、今の機材と当時の機材はきっと全く違うんだろうなとは感じます。若干のステレオ感があるというのかな。シンプルで五感に近い音というイメージです。
―そうすると、実際にはじっくり聞いたことがない90年代のメロディもすごく身近に感じられているのですね。
そうですね。すごく聞き馴染みのある音楽曲が使われているので、初めて聞くメロディという感覚がないんです。きっと1990年代についてあまり知らない私と同世代の方にも楽しんでいただけると思いますし、知っている方はノスタルジックな気分に浸れると思います。
―公式サイトなどで公開されているキャラクタービジュアルも素敵でした。本作のお衣裳を着用したときの感想もぜひ聞かせてください!
グループ活動時代の衣裳でもこうしたキラキラしたものを着ていたので、なんだか懐かしい気持ちになりましたし、テンションも上がりました(笑)。今は、キャラの扮装や制服を着る機会はあっても、こうした派手な衣裳を着る機会がないので、久々にキラキラした洋服を着られて嬉しくなりました。
―確かにアーティスト活動をしていれば着る機会はあるかもしれないですが、俳優業ではなかなか着る機会がないですよね。
そうなんです。私服もどんどん地味になっています(笑)。
―では、今はどんなところに力を入れていますか?
今回の作品では、まだ未知の領域が多くて。みんなで手探りでどうにか掴み取ろうと頑張っています。今回は、歌やダンスのうまさは考えない方が良いんだと思います。完璧に出来上がったものを見せると逆に冷めてしまいそうな雰囲気がある作品なんです。これまでミュージカルは音に気をつけて、自己流のアレンジをなるべくしないで、曲を伝えることに重きを置いて練習をしてきましたが、今回は自分が発するパワーがどんなものなのかとか、自分流のアレンジを求められているように思います。それぞれの個性をどう見せるかを追求するのは難しいですね。私はグループ時代もボーカルではなかったので、ステージで自由に歌を歌ったことがないんですよ。なので、いろいろなアーティストさんの声の特徴や癖を分析しながら、歌い方や声の出し方を研究して頑張っているところです。
―「これだ!」と実感するものが掴めるのは、幕が開いてからになるのでしょうか?
そうかもしれません。この作品は、お客さんありきな作品なんです。舞台上でセリフを話していると思ったら、お客さんに問いかけてみたり、まさにお客さんがいて完成します。なので、きっとお客さんがどんなふうに参加してくださるかで、その日の公演の色も変わってくるのではないかと思います。
―ありがとうございました!! 最後に改めて公演に向けての意気込みと読者にメッセージをお願いします。
初めて舞台を観る方にも演劇の楽しさを感じていただける作品になっているのではないかなと思います。積極的にお客さまの参加を求めていくスタイルの作品なので、ぜひ恥ずかしがらずに一緒に楽しんで過ごしてもらえたら嬉しいです。舞台を観たことがないという友達も連れて、ぜひ劇場に足を運んでいただけたらと思います。
▶︎山口乃々華さんのファッション事情◀︎
―今日のお衣裳のお気に入りポイントは?
春っぽいブラウスが気に入っています。カジュアルな生地なので甘くなりすぎず、でもおめかししている感がある。フリフリの襟がポイントです。パンツもとても上品なデザインなのですが、生地感はカジュアルで、ところどころ穴が空いていてすごく雰囲気のある衣裳になっていると思います。
―山口さんは、白がすごくお似合いですよね。普段も白いお洋服をよく着られるんですか?
白、好きです! 白かベージュかグレーが多いですね。色を使うなら水色。
―さわやかですね!!
さわやか系が好きです。ただ、そうするとどん地味になっているのですが、シンプルで清潔感がある服が好きです。
―先ほどもそうおっしゃっていましたね。昔は派手なファションがお好きだったんですか?
グループにいた頃はみんなが派手だったので、自分の個性を見つけなくてはと思って、いろいろなファッションに挑戦していました。古着に走ってみたり、映画『スワロウテイル』の雰囲気を持った服が着たいと思っていた時期があったり、時代やカルチャーを取り入れたファッションをしたいと気取っていたのですが、最近は普通の服を着るようになりました(笑)。今はあまり時代や雰囲気を考えてコーディネートしなくなったので、たいてい、同じようなティアードのワンピースを選んでいます。それから、デニムにニットのようなスタイルが多いですね。シンプルが第一になってきたのかなと思います。ただ、最近は、ファンクラブのイベントで、ファンの方たちと会う機会があって、そこには私服で行くので、これを機に派手な服も買ってみようと思っています。
―最近買ったお気に入りのファッションアイテムは?
最近は全くミニを着てなかったんですが、久々にミニのワンピースを買いました。緑色で、ティンカーベルのような可愛らしいデザインです!! それをファンの方たちと会うときに着ようかなと思っています。
―では、最近のマイブームやお休みの日にしていることは?
スピリチュアルな感じではないんですが、今は“浄化”にハマっています。朝起きたら空気を入れ替えるとか簡単なことからスタートして、岩塩を持ち歩くと悪いものを寄せ付けないと聞いて最近、持ち歩いています。家に色々なものを持ち込みたくないので(笑)。岩塩をしばらく持ち歩いたら、お風呂に入れるんですよ。そうするとより良いらしいです。そもそも塩のお風呂は、汗がかけて代謝にも良いので。断捨離もしていて、とにかく清らかに生きたい(笑)。清潔に、身軽に生きたいというモードに入っています。
―家に持ち込まないというのは、すぐに切り替えて仕事の悩みや落ち込みもプライベートには持ち込まないように意識もしていたり?
もちろん落ち込むことは山ほどあるのですが、落ち込んだまま稽古をしても結局、うまくできないんですよね。私はもやもや考えて、頭の中が自分の考えでいっぱいになっていくタイプなので、とにかくシンプルに「何が問題なのか」だけを簡潔に箇条書きで書くというのが1番の解決かなと思っています。不安に思っているのはセリフが覚えられないことなのか、役を掴みきれていないからなのか。何を不安に思っているのかが分かればそれをクリアしていけばいいので、帰りの電車で考えて、家に帰ったら、一回、不安や落ち込みは忘れるようにしています。考えながら電車に乗って、そこで切り替えているのかなと思います。
―山崎さんがオフィシャルのコメントで「青春讃歌です」と本作を評していましたが、山口さんにとっての青春の思い出は?
友達とカラオケに行って、その後に友達が塾に行くというので、大きなポテトを買って、塾の前で友達が出てくるのをポテトを食べて待っている時間が青春でした(笑)。きっと数える程度しかやったことがないんですが、そうしている先輩を見て、やってみたいなと思ったことを叶えたのがその瞬間だったので、すごくよく覚えています。願っていることを叶えていくのが青春なのだなと思いました。なんてことのないことなんですが、私には憧れで、すごく楽しかった思い出です。
【profile】
山口乃々華/Nonoka Yamaguchi
1998年3月8日生まれ。埼玉県出身。A型。
2011年にLDH主催「EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 3 ~For Girls~」選出。ダンス&ボーカルグループ「E-girls」として、2012年発売の「Follow Me」よりパフォーマーとして活動開始。2014年からE-girls主演のオムニバスドラマ「恋文日和」第7話にて主演を務め女優業をスタート。2020年末までE-girlsとしての活動を経て、2021年より女優業として本格的に活動を開始。2021年3月に初のミュージカル『INTERVIEW~お願い、誰か僕を助けて~』に出演。その後『ジェイミー』、『あなたの初恋探します』でヒロイン役を演じ、conSept Musical Drama #7 『SERI~ひとつのいのち』ではミュージカル初主演を務める。
近年の主な出演作は、ミュージカル『SPY×FAMILY』(2023年)、舞台「『呪術廻戦』–京都姉妹校交流会・起首雷同–」(2023年)、ミュージカル「ラフヘスト~残されたもの」(2024年)、KAAT 神奈川芸術劇場プロデュース 音楽劇「愛と正義」(2025年)に出演。
■公式ホームページ
https://www.ldh.co.jp/management/yamaguchi_n/
■公式Instagram
https://www.instagram.com/yamaguchi_nonoka_official/
■公式X
https://twitter.com/nonoka____Y
【公演概要】
■タイトル
SAKURACROSS PROJECT『NINETEEEEN GRRRLZ’ 99』
■日程・会場
2025年4月3日(木)~4月13日(日) 六本木トリコロールシアター
■脚本・演出 山崎彬
■出演
山口乃々華 水湊美緒 小山内花凜 長月翠 北野瑠華 木村彩音 月山鈴音 杉浦しづき 窪真理チャカローズ 仲沢のあ 倉持聖菜 まりゑ
(2025,04,05)
photo:Hirofumi Miyata/interview&text:Maki Shimada
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下記のリンクのインスタグラムにインタビュー撮影時のアザーカットを公開します!!
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